知って得する病気の知識

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すい炎

●急性すい炎

1.どのような症状が表れるのでしょうか

重症度によって軽症から周囲の臓器まで炎症が及ぶような重症までさまざまです。

◎痛み
もっとも多いのがみぞおちから肋骨の下側の縁に沿ったあたりの上腹部痛です。さらに背部にも及ぶことがあります。その痛みの強さは激しく、「刺し込むような」「焼けるような」あるいは「のたうちまわるような」「泣き叫んで狂うほどの」痛みといわれ、「すい炎体位」といってお腹を抱え込んで寝ても立ってもいられない状態になります。この激痛が短時間ではなく、持続するのが特徴です。 

◎吐き気、嘔吐
吐き気や嘔吐が強く、吐いてしまった後でも楽になりません。

◎発熱
37〜38度の発熱がみられます。

◎その他の危険な症状
すい液がすい臓の細胞を壊して壊死させてしまったり、周囲の臓器まで消化してしまうなど、全身にまで炎症が及ぶ「重症急性すい炎」の場合は、呼吸困難、黄疸、尿量の減少、精神が錯乱するほどの激痛、ショック状態などが現れ、一刻も早く治療が必要となります。
このような危険な症状が現れた場合は重症急性すい炎と考えられ、集中治療や手術が行われますが、重症度によっては致命率が10%を超えることもあり、国の難治性疾患として指定されています。

 



2.原因はなんでしょうか

胆石症やアルコールの多飲によるものが半数を占めるといわれています。
なぜ胆石症によってすい炎が起こるのでしょうか。胆石症は、脂肪の消化を促進する胆汁成分が固まってできる胆石が、胆嚢や胆管の中にできる病気です。胆管とすい管は十二指腸乳頭部という共通の出口をもっています。この乳頭部に胆石がつまると、すい臓にすい液がたまるとともに、胆汁がすい管に逆流し、すい液が活性化されてすい炎が起こるのです。
一方、アルコールの過剰摂取がすい炎を引き起こすしくみはまだよくわかっていませんが、アルコールによるすい臓の分泌過剰やすい管の狭窄など、さまざまな要因が複合して起こると考えられています。
このほか、食生活の欧米化にともなった高脂血症、薬剤の投与、事故によるすい臓の損傷などもすい炎の原因となります。

 





3.予後はよいのでしょうか

軽症の場合は、完全に回復してすい臓の機能にも障害を残すことはありません。しかし、原因がアルコール性、胆石、高脂血症などはっきりとわかっているときは、その原因を取り除いたり生活を改めなければ、再発する危険性は高くなるので注意が必要です。
一方、すい臓が広範囲にわたって壊死したような場合は、すい臓の機能が著しく低下していますから、後遺症として糖尿病や消化吸収障害が起こることがあります。





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