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口の中のけが・歯が折れた 

口の中の傷

 転んだり、どこからか落ちたり、友達にぶつかったりして、顔面を強打したとき、頬の内側や唇の内側を切ってしまうことがあります。口の中は出血が多いように見えるので、本人も周りのおとなもかなりショックを受けます。
 けれども、多くの場合、縫わなければならないほどの裂傷にはなりません。
 出血が多くても、うがいをさせて傷を見ると、案外小さいものだったりします。
 頬の内側や唇のほか、よくありがちなのが上唇小帯という部分の裂傷。上あごの歯茎の上のちょうど真ん中あたりにある筋のような部分です。これがちょっと転んでぶつかっただけでも、ぷっつりと切れてしまうのです。

舌を傷つけたとき

 舌を切ると、出血も多く、死んでしまうのではないかと心配になるでしょうが、それだけで命にかかわるようなことにはなりません。
 口に溜まった血液は吐き出させて、ガーゼで圧迫。救急車を呼ぶか、救急外来に連れていって処置してもらいます。

どう処置したらいい?

 うがいをさせて、しばらく圧迫していればたいてい止血できます。縫合の必要も、ほとんどないでしょう。大きな傷は、口内のことなので歯科か口腔外科、あるいは耳鼻科を受診するとよいでしょう。圧迫するときは、ガーゼを使いましょう。あわててティッシュペーパーなどを使うと、口の中で傷口にくっついてしまい、あとの処置がしにくくなります。
 傷口が元で、口内炎を起こすこともありますが、これも受診すれば適切な処置や薬が処方されます。

歯が折れたとき

 実は歯が折れたということも、子どものケガではよくあります。
 子どもどうしで顔がぶつかったり、壁や柱に激突したり、転んだときにあごや口をぶつけたり、ということが原因です。
 たいていは、歯で唇を切ったりする程度ですが、瞬間的に大きな力が入って折れてしまうことがあるのです。

急いで歯科に行って処置を

 折れてしまった歯は、口の中や周囲にあるはずです。飲みこまないように口から出して、急いで歯科を受診しましょう。
 実は、歯が砕けたりしていなくて、折れた状態のままあれば、レジンという接着剤で元どおりにくっつけることができるのです。
 歯が抜けたとき、永久歯だったとしてもあきらめずに歯科に持っていきましょう。折れてから30分以内に行くのが理想です。固定することで元に戻すことができる場合もあります。
 歯を持っていくときには、牛乳に浸していくとよいそうです。歯を乾燥させてはいけないからです。
 こうした事故の経験豊富なのは小児歯科です。まずは小児歯科でみてもらうのがいちばんです。

歯の色が後から変わってきた

 歯をぶつけたときはちょっと出血した程度だったのに、後から何となく色がおかしくなってきたということがあります。これは、ぶつけたときに歯の根元にある神経が損傷してしまったためと考えられます。気がついた段階で、急いで歯科に行って、神経の治療をしてもらいます。

歯がぐらぐらしたり、凹んだり

 抜けないまでも、歯がぐらついていたり、歯茎の中に埋没してしまうこともあります。
 歯科で整復・固定することで治せますので、できるだけ早く処置をしてもらいましょう。
 ふつう永久歯が生えてくるのは6~7歳ごろからですが、早い子では4歳から歯がぐらつくこともあります。また、以前歯をぶつけていたのに、気づかずにいて、あとからぐらぐらしてきたということもあります。
 いずれにしても、自己判断で放置すると大事な歯を傷めることになります。少しでもようすがおかしいと気づいたら、ためらわずに歯科や口腔外科でみてもらうようにしたほうがよいのです。
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