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動物にかまれた 

かまれる可能性のある動物とは

 学校・園内に動物が入ってくることはあまりないと思いますが、散歩に出かけたときに近所の犬などにかまれる可能性がないとは言い切れません。犬の他にかまれる可能性のある生き物としては、ネコ、ネズミ、ヘビなどが考えられます。都会でも河川敷などにはマムシが潜んでいることがあるので、そのような場所には連れていかないようにするか、行くときには長ズボンに長靴など、きちんと肌をカバーする服装で行くようにしましょう。
 最近はサルや爬虫類がペットとして飼われていることもあり、そういった動物にかまれるケースも考えられます。山村などではごくまれにイノシシが現われ、かみつくのではなく、体当たりされたり牙で傷つけられたりしたというケースもあるようです。また、カラスや飼育小屋のニワトリに突かれることがあるかもしれません。いずれもさほど多くみられるけがではありませんが、もしものための対処法を知っておくとよいでしょう。

洗うことが消毒の第一歩

 動物にかまれたり突かれたりした場合、いちばんの問題となるのは細菌感染です。応急手当としては傷口をいかに清潔にするかが重要になります。傷口はまず流水と刺激の少ない石けんなどでよく洗います。消毒液はこの後でよいのです。出血がある場合は、清潔なガーゼなどで傷を覆ったうえで、圧迫して止血します。患部が腫れているときは、氷のう、保冷材、冷たくしたタオルなどで冷やすと少し楽になります。

毒のある生き物にかまれたとき

 毒ヘビなどにかまれたときは、救急車でも一般車でもいいので、とにかく急いで病院に搬送し、迅速な手当を受けましょう。車を待っている間も、電話で指示された救急処置の内容を実行したほうがよい場合もあります。

感染すると怖い病気はある?

 かみ傷で怖いのは破傷風です。しかし、現在は混合ワクチンなどで予防接種が行なわれているので、実際にはあまり心配しなくても大丈夫でしょう。また狂犬病は一時期、海外渡航者に感染者が出て話題となりましたが、国内では犬へのワクチン接種が義務づけられており内では犬へのワクチン接種が義務づけられており内では犬へのワクチン接種が義務づけられており、野良犬もほとんどいないことから、感染の心配はほとんどないと思われます。
 その他、ミドリガメとして知られているヨーロッパアカミミガメは、半数以上がサルモネラ菌を保菌しているといわれます。小鳥などを飼っている場合も、かわいいからといって口移しで食べ物を与えたりしないようにしましょう。顔や口元をくちばしで突かれると、そこからばい菌が入って腫れたり、熱を持ったりすることがあります。
 動物を飼育する場合は、どんな動物でも注意が必要なのです。
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