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発熱、体が異常に熱い 

人の体温調節

 人の平熱はだいたい36.5度±0.5度です。環境の気温が変化すると、この体温を維持しようと体は熱エネルギーを作ったり、外に放出して反応します。これは脳にある体温中枢がコントロールしています。夏暑いときには体温が上がらないように熱エネルギーを外に出そうとし、皮膚に流れている毛細血管を拡張して熱を外に出そうとします。暑いとき顔や手足が赤くなっているのはそのためです。
 さらに呼吸を速くして体の熱を出しますが最も効率的なのが「汗」です。汗は体温調節にとって、とても大切なのです。夏は皮膚から熱エネルギーが外に出やすいように薄着になり、汗を出すように水分補給をします。コントロールできないと熱中症になるのです。
 一方、冬寒いときには熱エネルギーが外に出ないように皮膚の毛細血管は細くなります。その結果、手足は冷たく白くなるのです。また体を縮めて熱が出ないようにします。寒いとき体が震えるのは筋肉を震えさせて熱エネルギーを作っているのです。

発熱の原因は?

 たとえば風邪などを引いた場合、体温が上がりますが、高い体温のほうが、ウイルスを退治しやすいために発熱しているのです。現在は、熱があるからと言ってもいきなり体温を下げる治療は行いません。
 高い体温でウイルスが退治されると、脳は元の体温に戻すように指令を変えます。そうすると、体は気温が暑いときと同じ状況になりますので、体温を下げるため汗を出すのです。
 熱はさまざまな原因で出ますが、最も多いのは感染症です。白血病などのガンや膠原病、甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)などでも出ます。ときに精神的なことでも出ます。子どもでは風邪が最も多いです。
 熱を下げることは、病気の直接治療ではありません、ですから不必要に解熱剤を使わない方がよいのです。
 いちばん心配されるのは熱でけいれんを起こす子どもです。はじめてのときはしかたがありませんが、けいれんを一度経験した子どもには、熱冷ましではなくけいれん止めを予防として使います

熱が上がるとき

 熱が上がるためには何か原因があるものなのですが、子どもにとっては何か体が変化しているという感覚があるようです。
 その結果、何となく元気がない、お母さんにいつも以上にべたべたつきまとう、よく泣く、顔色が悪い、吐く、おなかが痛いなどの訴えをします。
 病気の時の発熱は、熱中症の時の発熱と違って脳のコントロール下で行われているのです。今まで脳が36.5度に維持するように命令していたのが、38度になるように命令を変えるのです。その結果、脳は体の中に熱エネルギーをためるように指示します。それは気温が寒いときの体の反応と同じです。手足が冷たく感じ、ぶるぶる震えるのです。
 体温が指令どおり38度になると、もう熱をためる必要がなくなり手足は温かく赤くなります。

体温の測りかた

 体温を一定の温度に保つのは、さまざまな化学反応によって生命活動を維持するためです。
 体温は体の深部のものがいちばん正確なのですが、測定ができないためそれに代わって「口腔内」や「わきの下」で代用して計測します。最近は、動いてしまいがちな赤ちゃんのために、耳で瞬時に測る方法も行われています。
 いちばん正確なのは水銀体温計をわきの下で測る方法です。わきの下にはさんで10分間測るのがよいですね。
 体温には日内リズムがあり、朝の体温は夕方の体温より0.5度低いと言われます
 「熱がある」とはどのようなときに言うのでしょうか?。きちんとした定義はありませんが、一般的には発熱とは38度以上のときを指します。39度以上のときは高熱と言います。37.5度から38度までは微熱と考えてください。
 さらに体温の日内リズムも考慮しなければいけません。ですから発熱は、その瞬間の「点」で判断するのではなく、時間の流れで考えなくてはいけないのです。 最近は自律神経の発達が悪い子どもが増えているせいか、低体温の子どもが多いと言われています。しかしそれは、実際の体温が低いのではなく、測る場所の毛細血管が細いため正確な体温が測れないだけなのです。

朝の体温チェックを目安に

 朝起きたら、まず子どもの体を触ってみてください、熱いかどうか肌でチェックします。熱そうなときには体温計で測り、熱があるかどうかは、その日をどう過ごすか予定を立てるときに大事です。朝の体温が37度以下であれば大丈夫ですが、37度から37度5分の時は少し注意して子どもを観察します。37度5分から38度の間はたぶん熱がさらに上がると考えてください。38度以上の時は明らかに熱がある状態ですから、かかりつけの医師の診察を受けて下さい。
 子どもはよく風邪をひきます。多い子では年に6回から10回ひくと言われています。その結果、熱もよく出すのです。まず日ごろの子どもの健康状態を知っておくことが大切で、いつもと様子が違うときは注意深く観察しましょう。


参考URL:甲状腺機能亢進症(Wikipedia)
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