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大学や都市部でなくても教育・交流の機会を得られる

大規模な臨床研修病院を選べば、同期が複数いて、情報交換をしながら学ぶことができます。 けれども、研修医が少ない病院では、互いに切磋琢磨する仲間・機会が不足しがちです。 医師会は、様々な環境で働く研修医のために、学会や勉強会、交流会などを開催しています。

merit1 県医師会の医学会で研修医を表彰
沖縄県医師会

ポスター発表で優秀者を表彰

沖縄県医師会では、研修医のモチベーションを高め、沖縄での研修の魅力を向上させるべく、2011年に「沖縄県医師会医学会賞(研修医部門)」という賞を創設しました。学会の中で研修医がポスター発表を行う機会を年に2回設け、優秀者を各回3名選出・表彰しています。発表者の選出は、各研修病院の指導医が1~2名の研修医を推薦する形で行われます。

ポスター発表の内容は、研修中に経験した症例の報告が多いそうです。自らの経験に基づいた発表を行うことで学びを深め、その知識を若手同士で共有できる場になっています。

表彰されることが誇りとモチベーションにつながる

表彰式は、1年目の研修医が参加するレセプションパーティーで行われます。頑張った成果を後輩たちの前で表彰されることで、「誇りを持つことができる」「モチベーションの向上につながる」と、参加者たちは言います。

こうした取り組みによって、表彰される研修医はもちろん、推薦する指導医のモチベーションも高め、研修の質、さらにはその地域の医療の質を高めていくことを目指しているのです。

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どの研修病院所属でも、質の高いトレーニングが受けられる
千葉県医師会

質の高いトレーニングをすべての研修医に

研修医は様々な病院で研修を受けることになりますが、どんな病院で研修を受けるかによって、得られる情報や身につけられる技術に格差が生まれてしまうのではないか?という声も聞かれます。

そうした心配をなくすため、千葉県医師会では、NPO法人千葉医師研修支援ネットワークおよび千葉大学医学部附属病院と協力して、誰でも質の高いトレーニングを受けることができる環境を整えています。

具体的には、高価ですべての病院には置くことのできないようなトレーニング用機器を、大学病院内の「千葉県医師キャリアアップ・就職支援センター」に集約し、広く研修医を招いて、セミナーを行っています。この取り組みにより、研修医はどの研修病院に所属していても、高度な機器を使用したトレーニングを受けることができます。

シミュレーターを使用した実技セミナーが人気

なかでも研修医に人気なのが、シミュレーターを使用した実技セミナーです。セミナーには「単発型」と「教習所型」があり、目的や用途によって形式が異なりますが、教習所型では10時間近くのトレーニングを受けられ、即戦力になれるぐらいの技術を身につけることができます。安全な環境で何度も手技を練習できるのは利点といえます。

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医学図書館や生涯教育制度を利用できる
日本医師会

必要な文献をコピー・郵送

大学病院に勤務している場合には大学の図書館を利用できますが、地域の中小規模の医療機関に勤務する場合、大学の図書館は利用できなくなるか、利用できても遠くて通えないことが考えられます。そうした際に便利なのが日本医師会医学図書館です。日本医師会医学図書館では、大学と同等程度の文献を取り揃えており、郵送やFAX、インターネット等で申し込みを行えば、必要な文献のコピーを郵送してもらうことができます。他にも、希望した雑誌の最新号の目次コピーを定期的に届けてもらえるサービスや、特定のテーマに沿った文献をリスト化してくれるサービスなどがあります。

生涯教育制度の提供

また、日本医師会には、体系的に新しい知識や技術を身につけることのできる生涯教育制度があります。この制度で定める単位とカリキュラムコードを合計60以上取得すると、「日医生涯教育認定証」を得ることができます。また、学会専門医の認定・更新要件等としても、生涯教育制度は利用されています。

単位やカリキュラムコードは、日本医師会e-ラーニングでの学習のほか、日本医師会雑誌に掲載される問題に解答したり、定められた講習会・講演会・ワークショップ等に参加するなど、様々な方法で取得できます。いつどこにいてもすぐに学べる機会が整えられているのです。