TOPIC 3
医師を引退した後の備えができる

医師は生涯現役を続けることのできる仕事ですが、
いずれは引退してゆっくり暮らしたいと思うかもしれません。
医師会には、引退した後も安心して生活を送るための資産形成の仕組みがあります。

situation
異動が多い医師はサラリーマンより年金が少ない!?

異動で年金受給額が減る?

みなさんは、将来自身が受け取ることになる年金の額について考えたことはありますか? 医師は、異動が多いことが原因で、一般企業に勤務する人に比べ年金の受給額が少なくなる可能性があることをご存知でしょうか。

一つの企業に生涯勤務した場合、その積立額は勤続年数が長くなるにつれ増えていきますが、医師は勤務先が変わるたびに、様々な公的年金を転々とすることになります(図)。例えば国公立病院や一般病院なら厚生年金、開業医なら国民年金と、仕組みの違う年金を行ったり来たりする可能性があるのです。そのため、いざ年金を受け取ろうと思ったら想定よりも少額だった?ということがあり得ます。これでは、引退後も安心して暮らせる額を受け取ることができるのか、不安になりますよね。

仮に定年まで勤務医を続けた場合に受け取ることのできる公的年金は、配偶者と合わせても月30万ほど(手取り)だと言われます。そこで活用したいのが、日本医師会年金なのです。

merit1 年金の積立を増やして、老後の生活も安心!
日本医師会年金

勤務先が変わっても継続

日本医師会年金(以下、医師年金)は、公的年金とは別の、積立型の私的年金です。すなわち、公的年金の補完や上乗せのために積み立てることのできる年金なのです。一度加入すれば、勤務先が変わっても継続して積み立てることができます。

医師年金の保険料には、基本年金保険料と加算年金保険料があります。基本年金保険料は加入者全員が一律に、加算年金保険料は任意で納める形式になっています。加算年金保険料には上限がなく、いつでも増減が可能です。収入が安定しない時期には加算年金保険料を抑え目にして、逆に余裕のある時期には多く納めるなど、ライフステージに合わせた設計が可能です。

金利設定も魅力的!

将来の備えというと、医師年金でなくても、銀行預金や他の金融商品でもいいのでは? と思う方も少なくないかもしれません。そこで、医師年金のメリットをご紹介します。

まず、事務手数料が少額という点です。医師年金の事務手数料は、保険料に対して0.25%です。これは、他の私的年金商品の事務手数料が1~2%程度であるのに比べて少額ですので、その分積立に充てられる金額も多くなります。

さらに、金利設定が比較的高い点です。医師年金は、保険料に対して複利で年1.5%の利息がつきます(2016年12月現在)。通常の銀行預金と比べると、定期預金(3年)では高くても0.2%程度ですので、高い金利であるといえるでしょう。

merit2 養老年金以外にも様々な受け取り方ができる
日本医師会年金

病気療養時など万が一の時に

医師年金は、基本的には満65歳から一生涯受け取ることのできる養老年金ですが、加入者のニーズに合わせて、他の受け取り方を選択することができます。

ひとつは、加入者本人が傷病によって診療に従事できなくなった時に利用できる傷病年金です。それまでに積み立てた加算年金保険料から切り崩す形で、療養中に受け取ることができます。受給期間は、2年間・3年間・4年間・5年間のうちから選ぶことができます。

また、もし加入者本人が死亡した場合、遺族は遺族年金または遺族一時金を受け取ることができます。本人が受給前に死亡した場合は遺族一時金を、受給中に死亡した場合は、残りの給付期間のあいだ同額の遺族年金、あるいは遺族一時金を受け取ることができます。

このように医師年金は、自身の生活を安定させるだけでなく、万が一の場合、家族の生活の支えともなる年金なのです。

他にも、お子さんの教育資金のために育英年金として受け取ることもできます。