大阪大学医療トーク
大阪大学医療系サークルTEKISHI
2014年6月28日、大阪大学の銀杏会館にて、画期的な試みが行われました。その名は「大阪大学医療トーク」。医学、歯学、栄養学、放射線技術科学、看護学、臨床心理学を専攻する学生・院生が集い、「チーム医療」について熱い議論を交わしました。
今日、医療現場では「チーム医療」の重要性が叫ばれており、その影響は医療系学生にも広がり始めています。卒業後に多職種連携がスムーズに行えるように学生の頃から相互理解を深めよう、というのが今回の企画の趣旨です。
大阪大学にはそのための環境が整っています。医学部医学科をはじめ、医学部保健学科(看護学、放射線技術科学、臨床検査学専攻)、薬学部、歯学部、人間科学部(心理学)というように、多数の医療系学部を擁しているからです。しかしながら、これらの学生間で横のつながりは乏しく、教育の場でも効果はあまり表れているとは言えません。この「大阪大学医療トーク」では、大阪大学の環境を活かしながら、その現状に一石を投じました。
当日は、先生方によるご講演・学生別プレゼンテーション&トーク、グループワーク、懇親会(ここ重要!)という構成で行われました。
第一部では、大阪大学医学科教育センター教授の和佐勝史先生と、大阪大学医学部附属病院・管理栄養士の小笠有加先生に、「栄養サポートチーム(NST)におけるチーム医療の実践」というテーマでお話しいただきました。NSTの基本理念やその歴史に加え、チームの中で各職種が担う役割についてイメージすることができるようになりました。また、NSTの導入により治療成績が向上し、入院期間は短縮し、ひいては医療費削減にもつながっているとのことでした。
第二部の学生発表では、各学部、趣向を凝らした発表で楽しませてくれました。
栄養学:「知ってほしい!管理栄養士のこと」
看護学:「患者さんの生命体と生活体を統合して見て、その人らしさを支える」
歯学・歯科技工士:「口の働きを支える歯科治療」
放射線技術科学:「研究・開発・診断・治療・放射線技術最前線!充実の環境で医療技術者を目指す!」
心理学:「臨床心理士って何?」
医学:「医学生の頭の中」
参加者からは、「他学部の学んでいることを知れて貴重な機会だった」という声が多数聞かれました。
第三部では、各専攻がうまく分かれるようチーム編成をし、「自分たちが今できること」について議論を交わしました。第一部、第二部を通して溜まった疑問をお互いにぶつけ合い、笑い声や驚きの声がホールに響いていました。終始和やかな雰囲気のなか閉会となり、まだ話し足りない様子の一同も後ろ髪をひかれるように帰路につきました。
医療の現場では、今回集まった分野以外にも数多くの職種が存在し、連携して現場を支えています。このような交流の機会は、1回で終わらせることなく今後も継続していくことで初めて意味を成すものです。参加してお互いの理解を深めたいという方は、ぜひ下記アドレスまでご連絡ください。
銭谷成剛(大阪大学医学部医学科4年)
E-mail:handai.iryo[at]gmail.com([at]をアットマークに変えてください)
国際保健に関わる人材を育成する
11/2[Sun]~3[Mon] 総会ユースフォーラム
jaih-s(日本国際保健医療学会学生部会)
私たち、日本国際保健医療学会学生部会(Japan Association for International Health, Students Section:通称jaih-sジャイフエス)は国際保健医療に興味をもつ全国の学生が集まっている学生団体で、今年の11月に10年目を迎えます。「国際保健に関わる人材育成」を目的に、地方での勉強会や都市部での大規模な勉強会の開催、日本国際保健医療学会と合わせて開催される総会ユースフォーラムの企画・運営などを行っています。
今期は、北は北海道、南は宮崎から集まった学部も学年も様々な16人が、メールのやり取りやスカイプ越しのミーティングを通して、企画の作成・運営を行っています。
今年の11月2~3日には、jaih-sの活動の1つである総会ユースフォーラムを東京にある独立行政法人国立国際医療研究センターにて開催します。総会ユースフォーラムとは、年に一度開かれる日本国際保健医療学会の学術大会と共催して行われる、学生に向けたイベントです。今年の第29回日本国際保健医療学会学術大会は日本熱帯医学会大会と合同で開催され、総会ユースフォーラムに参加する学生は学術大会にも参加できます。
今年度の総会ユースフォーラムでは、「夢を未来に あなたを世界へ~多様な視点から考える10年後の国際保健医療~」というテーマのもと、薬剤・キャリア・がん・母子保健の4つの講演を企画しています。それぞれ「途上国における医薬品の流通」「国際保健医療の現場に立つための具体的な進路」「途上国におけるがん医療の視点から学ぶNCDs(非感染性疾患)」「発展途上国における母子手帳の果たす役割」に焦点を当てて、講師の先生をお招きし、お話をうかがいます。
「学会に参加したことはないけど、学生向けのイベントなら参加してみようかな?」という方や、「学会発表で学術大会に参加するけど同じ学生がどのような事をしているか気になるな」という方など多くの方の参加をお待ちしています。
詳細はWEBページやfacebook・twitterなどのSNS、jaih-sのメーリングリストで配信していきます。jaih-sのメーリングリストは、国際保健医療に関心のある方ならどなたでも自由に参加することができるメーリングリストで、約1400人の方が登録して下さっています。jaih-sからのお知らせや、国際保健医療に関すsる様々な情報をお届けしていますので、情報を受け取りたい方はもちろん、国際保健医療に関わる活動やイベントの情報を発信したい方の登録も大歓迎です。詳細はホームページに記載しておりますので、合わせてご確認いただけますと幸いです。
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- 10号-11号 連載企画 医療情報サービス事業“Minds”の取り組み(前編)
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- 10年目のカルテ:神経内科 島田 斉医師
- 医師の働き方を考える:全ての医師が働き続けられる仕組みを作る
- 医学教育の展望:日本独自のエビデンスを作れる医師を育てる
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