日本医師会の取り組み
日本医師会年金

医師を引退した後でも安心して暮らせるように、日本医師会では資産形成の仕組みを設けています。

公的年金にプラスアルファ

図

医師を引退して収入がなくなったとき、どうやって生活していくことになるか、考えてみましょう。もっとも一般的なのは、公的年金を生活に充てることでしょう。しかし医師は、医局人事などで異動が多いことが原因で、一般企業に勤務する人に比べて公的年金の受給額が少なくなる可能性があることをご存知でしょうか。

一つの企業に生涯勤務した場合、年金受給額は勤続年数に比例して増えていきます。一方、医師は勤務先が変わるたびに、様々な公的年金を転々とすることになります。例えば国公立病院や一般病院なら厚生年金、開業医なら国民年金と、仕組みの違う年金を行ったり来たりする可能性があるのです。そのため、いざ年金を受け取ろうと思ったら想定よりも少額だった…ということがあり得ます(図)。

子どもの教育資金や住宅ローン、開業のための資金など、生涯で必要となるお金はかなりの額になります。そう考えると、引退後の生活のための資金も、あらかじめ備えておくほうが安心して暮らせるでしょう。

そこで活用していただきたいのが、日本医師会医師年金(以下、医師年金)です。医師年金は、公的年金とは別の、積立型の私的年金であり、勤務先が変わっても継続して加入し続けることができます。収入に余裕がある時期に積み立てておくことで、公的年金の補完や上乗せとして活用できる年金なのです。

医師年金のメリット

将来の備えと言うと、医師年金でなくても、銀行預金や他の金融商品でもいいのでは?と思う方も少なくないかもしれません。そこで、医師年金のメリットをご紹介します。

まず、事務手数料が少額であるという点です。医師年金の事務手数料は、1回の保険料払込に対して0.25%です。これは、他の私的年金商品の事務手数料が1〜2%であるのに対して少額ですので、その分積立に充てられる金額も多くなります。

さらに、金利設定が比較的高い点です。医師年金は、保険料に対して複利で年1.5%の利息がつきます(2015年12月現在)。通常の銀行預金と比べると、定期預金では高くても0・2%程度ですので、高いと言えるでしょう。

また、医師年金は基本的には満65歳から受給できる養老年金ではありますが、加入者のニーズに合わせて、他の受け取り方を選択できるところもメリットの一つです。例えば、本人が傷病によって診療に従事できなくなった時の傷病年金として、加入者本人が死亡した際の遺族年金・遺族一時金として、お子さんの教育資金のための育英年金として、それぞれ受け取ることが可能です。自身の資産を増やすためだけではなく、家族に遺すこともできるのは大きなメリットと言えるでしょう。医学生のみなさんは、年金なんて先のこと…と思うかもしれませんが、資産運用の一つの選択肢として考えていただけたらと思います。



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