10年目のカルテ

スピードを求められる緊張感のある現場で
一つひとつの手技を正確に

【心臓血管外科】山下 築医師
(国立循環器病研究センター病院 心臓血管外科部門 心臓外科)
(前編)

専門センターで修練を積む

山下先生

――先生が現在お勤めの国立循環器病研究センター病院は、循環器病の治療や研究で日本・世界をリードしています。先生は最初、こちらの病院にレジデントとして赴任されていますが、レジデント時代の業務はどのようなものでしたか?

山下(以下、山):心臓外科・血管外科・小児心臓外科の3つをバランスよくローテーションするのが、当院のレジデントプログラムの特徴です。それぞれの科で、レジデントは一般病棟業務とICU業務、そして手術を経験します。なかでも最も比重が大きいのがICU業務ですね。ICUでは主に術後管理を行いますが、手術当日の方はもちろん、前日・前々日に手術を終えた方も診るので、病院にいる時間はかなり長くなります。また当院では、レジデント時代から臨床研究も並行して行います。業務の合間を縫って研究を進めなければならず、非常に忙しかったです。

――レジデントを終えた現在は、主にどのような疾患を治療しているのでしょうか。

:今は心臓血管外科の心臓外科分野に所属しており、主に後天性心疾患の治療を行うことが多いです。具体的には、冠動脈疾患に対する冠動脈バイパス手術や、弁膜症に対する弁形成術や弁置換術、重症心不全に対する人工心臓や移植などを主に行っています。また、近年ではカテーテル手術も発展してきていますので、循環器内科との連携も重要ですね。頻繁にカンファレンスを行ってどの治療がふさわしいか議論したり、経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)などの新しい治療法の場合は合同で治療を行うこともあります。ちなみに、私の現在の臨床研究のテーマもTAVIに関するものです。

 

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