10年目のカルテ

厳しい診療科だからこそ
周囲の人に笑顔で接することを忘れない

【小児心臓血管外科】原田 雄章医師
(福岡市立こども病院 心臓血管外科)-(前編)

厳しい道をあえて選んだ

原田先生

――先生は初めから小児心臓血管外科志望だったのですか?

原田(以下、原):大学の頃から小児の外科系に行こうと思っていました。特に小児の循環器疾患や先天性の疾患に興味があったので、小児心臓血管外科を選びました。父が小児循環器の医師ですので、小児の循環器疾患を意識してきた部分はあると思います。けれど父は、大変な仕事だからと、私が医師になることには反対していました。私はあえて厳しい道を選びたいと思ってしまうタイプなので、父が医師になることを強く勧めていたら、この道には進んでいないかもしれません(笑)。

――小児心臓血管外科を専門にできる大学は限られますよね。

:はい。当時、九州では九州大学しかありませんでした。地元が博多だったこともあり、学生時代から、臨床研修を終えたら九大の心臓血管外科に入局すると決めていました。そこから成人と小児の両方を経験しつつ、小児心臓血管外科をサブスペシャリティとして身につけてきました。

 この福岡市立こども病院は、心臓血管外科分野では西日本の中核を担っているので、各地から重症の子どもたちが集まります。市中病院では心房・心室中隔欠損症などを診ることも多いのですが、ここは単心室や複雑心奇形といった重症例を診ることの方が多いですね。

 

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