日本の医療を支える国民皆保険
「国民皆保険」という言葉を聞いたことはあっても、実際に医療に関わるお金がどのように動いているのか、医療保険を通じてどのように支えあっているのかはイメージしにくいと思います。ここで、わかりやすく解説していきます。
日本の公的医療保険制度は、国民が「いつでも、どこでも、質の高い医療」を受けられるようにするためのシステムです。
保険というと「お金」のイメージがありますが、日本の医療保険制度は、お金だけでなく医療の提供体制にまで関わるしくみなのです。
この医療保険をめぐる主な登場人物はこの3者。まずは主役である「被保険者」ですが、日本では法律で保険者にすべての人を公的医療保険の対象にすることが義務付けられているので、誰もが被保険者であるとも言えます。次の「保険者」は、最もイメージしにくいものかもしれません。加入者から保険料を集め、保険医療機関に医療費の一部を支払うと共に、加入者の健康診断やヘルスプロモーションを行うといった仕事もしています。そして「保険医療機関」は、保険医療を実施する場所です。「保険医」として登録された医師のもとで行われた医療行為が、医療保険によって賄われています。
次のページからは、これらの登場人物のあいだで、どのようにお金がやり取りされているかを見て行きましょう。
被保険者
保険料を負担し、保険医療を受ける人。
保険医療機関
保険医療を実施する病院や診療所など。
保険者
加入者(被保険者)から保険料を集め、保険医療機関に診療報酬を払う組織。
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