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ここ数年、議論が紛糾している新たな専門医の仕組み。
皆さんの不安を解消すべく、現状を読み解きます。

新たな専門医の仕組みの概要が決まる

2017年4月から開始される予定だった新たな専門医の仕組みは、地域医療への影響などを考慮して先送りされました。医学生の皆さんの中にも、いったいどうなるのかと不安や疑問を抱いた方は多いかもしれません。しかしその後も日本専門医機構では議論が重ねられ、2016年12月、新たな専門医の仕組みの基盤となる「専門医制度新整備指針」が公開されました。新たな仕組みについては、2018年度の一斉スタートを目指して整備が進められています。

現時点でも決まっていないことが多い新たな仕組みですが、皆さんに知っておいていただきたいのは、この仕組みは若い医師の可能性を狭めようとするものでは決してないということです。仕組みが確立すれば、むしろ皆さんは将来、より自由に進路を選択し、キャリアを形成することが可能になるはずです。

「専門医」が信頼を得るために

わが国ではこれまで、数多くの学会が独自に専門医資格を認定しており、統一的な認定基準はありませんでした。この問題に関しては数十年にわたって様々な議論が行われ、2014年には各領域の専門医の質を標準化するための第三者機関として、日本専門医機構が設立されました。

質の高い医療を提供しながら、同時に新たな信頼に足る専門医の仕組みを作っていくのは、簡単なことではありません。日本専門医機構が中心となり、医師会や各学会、病院団体、自治体、そして現場の医師などの声も踏まえつつ、少しずつ調整していくことになるでしょう。ドクタラーゼでは、この「新たな専門医の仕組み」について、2回にわたって特集していきます。今号では、新たな専門医の仕組みについての基本的な疑問にお答えし、次号では専門医取得までのキャリアに関する話題を中心に取り上げる予定です。

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