交流ひろば

第12回女性医師と女子医学生の交流会(Ginkgoの会)

大阪大学医学部3年 山﨑 舞

12017年11月3日に、第12回女性医師と女子医学生の交流会、通称Ginkgoの会が大阪大学にて開催されました。Ginkgoの会は、女子医学生が各方面で活躍されている先生方のお話を伺ったり、将来に対する様々な不安についてアドバイスを頂いたりする機会を設け、他大学の医学生と交流することを目的としております。大阪大学医学部が中之島にあった頃より行われていましたが、長らく中断されていました。十数年前にGinkgoの会を復活させようと熱意を持った先輩方のご尽力により、再び開かれるようになりました。再開以降は毎年開催され、今年で12回目となります。

今回講演してくださった3名の先生方は、喜多村祐里先生(1990年大阪大学卒)、太田有美先生(1996年大阪大学卒)、宮部はるか先生(2009年愛媛大学卒)です。学生は大阪大学の他、近畿圏の3つの大学から25名ほどが集まりました。様々なライフイベントのなかでも、いきいきとお仕事をなさっている先生方のお話は大変参考になりました。人との出会いを大切に、自分自身の軸をしっかりと持って日々精進していきたいと思うことのできる、貴重な講演だったように思います。

先生方のお仕事の様子からプライベートな部分まで、直接お話を伺うことで、家庭を持ちながら、医師という仕事とどのように向き合っていけばよいか、女性医師としてどのようにしてキャリアを積んでいけばよいか、ということを一緒に考えていく機会となったはずです。こうしたイベントが、日頃から将来のことについて考えるきっかけになれば、と思っています。

【開催内容】

開催日時:2017年11月3日(金) 14:00~18:00

場所:大阪大学吹田キャンパス 銀杏会館3F

【プログラム】

14:00~開会のあいさつ
14:05~ 講演 宮部 はるか先生2009年 愛媛大学卒業
大阪母子医療センター 耳鼻咽喉科
「卒後8年 自分との戦い、新たな挑戦」
14:30~講演 太田 有美先生1996年 大阪大学卒業
大阪大学大学院医学系研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
「卒後20年あるがままに」
15:10~
講演 喜多村 祐里先生1990年 大阪大学卒業
大阪大学大学院医学系研究科 社会環境医学講座 環境医学
「これまで大切にしてきたもの、これからの医療に思うこと」
15:35~委員長のあいさつ、写真撮影
15:50~茶話会
18:00閉会

 

多職種の学生と住民が村のこれからを話し合う
飯舘村「ごちゃまぜIPE」第1回ワークショップ

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2017年11月25・26日に福島県飯舘村で、村民と医療系多職種の学生が「ごちゃまぜ」になって語り合うワークショップが実施されました。

2011年の福島第一原発の事故以来、飯舘村は村内全域に避難指示が出ていましたが、2017年3月より住民の帰村が始まりました。6月に開催されたプレワークに続く今回の第一回ワークショップでは、1日目に仮設住宅や特別養護老人ホームを訪れ、村が抱える問題を直接聞き取りました。

2日目は具体的な解決策について村民も交えたグループワークを行い、グループごとに発表をしました。最も良い案を出したグループには、表彰状と村の名産品が贈られました。

 

医学生生理学クイズ2017日本大会(PQJ2017) 開催報告

2017年4月24日
井上 鐘哲(PQJ2017共同代表、大阪医科大学医学部4年)

2017年4月16日(日)、大阪府高槻市の大阪医科大学において、医学生生理学クイズ2017日本大会(PQJ2017)が行われました。日本全国15大学と台湾1大学の医学部から合計21チームが出場し、約100名の参加者が集まりました。 日本大会 予選、準決勝と激しい戦いが繰り広げられ、決勝戦では大阪大学チームが接戦で国立台湾大学チームに2点差で競り勝ち、栄えあるチャンピオンの座につきました。優勝チームには、優勝カップ「大槻カップ*」が与えられ、スポンサーから電子辞書、医学大辞典を初めとする医学書、教科書が贈呈されました。

*大槻カップ…大阪医科大学 大槻勝紀学長を記念して命名

【参加者コメント】

優勝
大阪大学チーム代表 田上陽菜さん(医学部3年)

優勝

「この大会を用意してくださった大阪医大の皆様や、一緒に戦ってくれたライバルの皆様に感謝の念でいっぱいです。プレッシャーがかかる中で問題を解くのは刺激的で、もっと勉強したいという気持ちになりました。ありがとうございました。」

2位入賞
国立台湾大学チーム代表 蘇柏宇(Su Po Yu)さん(医学部7年)

2位入賞

「PQJ was an interesting event out of our expectation and during the contest, we knew that Physiology is indeed important in Clinical medicine. We appreciate all people we met in PQJ. It was a good time to learn, compete and make friends.(PQJは想像以上に面白いイベントでした。クイズでは、生理学は臨床医学の為に本当に重要なんだと実感しました。PQJで会ったすべての人々に感謝します。学び、戦い、友を作るいい機会になりました)」


3位入賞
藤田保健衛生大学チーム代表 寺川雄貴さん(医学部4年)

3位入賞

「海外の大学からの参加もある中で、3位に入れて非常に嬉しいです。大会を通して、僕たち自身の生理学の勉強不足を再確認できました。これからも生理学の勉強を続けていきたいと思います。」


4位入賞
自治医科大学チーム代表 豊田那智さん(医学部6年)

4位入賞

「結果は悔しいものとなりましたが、大会ではレベルの高い他大学の皆と競い合うことが出来てとても貴重な経験となりました。来年以降もぜひこの大会が続いて行くと良いなと思います。」


特別顧問・審判 国際生理学クイズ創設者マレーシア・マラヤ大学 Cheng Hwee Ming教授

特別顧問

「We thoroughly enjoyed and were inspired by this very much student‐centered Physiology education enriching activity.(学生が中心となって生理学の教育を変えるようなイベントでした。私たちは本当に楽しんで、感動しました)」


金沢医科大学チーム代表羽藤沙恵さん(医学部5年)

金沢医科大学

「普段の生活では得られない緊張感を感じた、素敵な1日でした。これからも生理学を学び続けたいと思います!準備してくださった方々、想像以上に楽しい会にしてくださって本当にありがとうございました!」大会中の会場では、医学部生を初めとする参加者の交流の輪があちこちにでき、表彰式後の懇親パーティーでも遅くまで活発な交流が続きました。

 

【決勝戦の結果】

 1位2位3位4位5位
大学名大阪大学国立台湾大学藤田保健衛生大学自治医科大学滋賀医科大学
決勝戦での点数34点32点22点22点14点

 

【優勝した大阪大学医学部チーム「Handai」】

名前(学年)
田上 陽菜(3)(代表)
辻井 敦子(4)
Yanakawee Siripongvu(3)
水野 彰(3)
佐村 和紀(3)

【参加大学】

東北大学、東京慈恵会医科大学、自治医科大学、藤田保健衛生大学、三重大学、金沢医科大学、金沢大学、滋賀医科大学、大阪大学、近畿大学、大阪医科大学(4チーム)、徳島大学、岡山大学、鳥取大学(2チーム)、長崎大学(2チーム)、国立台湾大学


【参加人数】

合計 100人
内訳:クイズ出場者 78人、オブザーバー(見学者)17人、招待客 5人


【大会公式サイト】

WEBhttp://bit.ly/pqj2017


【大会の様子】

(こちらの写真は全て著作権フリーなのでご自由にお使いください)
WEBhttps://drive.google.com/open?id=0BzaDGNBH7IYuR0l2RzVFMW1XRkU


【医学生生理学クイズ日本大会2017 概要】

日時:2017年4月16日(日) 9:00 受付開始 17:40 終了
会場:大阪医科大学 (大阪府高槻市大学町2番7号)
共同代表:井上 鐘哲(大阪医科大学医学部4年)、鈴木 優子(大阪医科大学医学部4年)
顧問:小野 富三人 (大阪医科大学 生理学教室 教授)
特別顧問:④heng Hwee Ming (University of Malaya, Department of Physiology Professor)
後援:大阪医科大学、大阪医科大学PA会、日本生理学会
主催:MeCC (医学競技大会準備委員会)

 

 

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