グローバルに活躍する若手医師たち(前編)

日本医師会の若手医師支援

JMA-JDNの役員を務める先生方に、JMA-JDNの組織や活動についてお話を伺いました。

 

ドクタラーゼではこれまで、JMA-JDN(日本医師会ジュニアドクターズネットワーク)のメンバーの先生方の活動報告を掲載してきました。今回は役員の先生方に、JMA-JDNの設立の経緯や参加方法について、お話を伺いました。

若手医師のプラットフォームとして

――最初に、JMA-JDNとはどういった組織なのか、教えていただけますか?

三島(以下、三):2010年、世界医師会にJDN(Junior Doctors Network)という組織が設置されました。JDNは世界中の若手医師が国境を越えてつながるためのプラットフォームで、各国の若手医師の代表組織が参加しています。これを受けて日本医師会内でも、若手医師の組織を作ることが検討され始めたそうです。

鈴木(以下、鈴):当時、日本医師会の国際保健委員会に顔なじみの先生がおり、僕たちに「若手医師のネットワークを作らないか」と提案してくださいました。その時に関心を持ったメンバーが中心となって、2012年に立ち上がったのがJMA-JDNです。

:医学生の皆さんの中には、学生団体に所属するなどして、大学の枠を超えて、関心分野の学びを深めたり、社会的な活動に取り組んだりしている方も多いと思います。でも、一度学生という身分でなくなってしまうと、似たような関心を持つ同世代との横のつながりを作るのは意外と難しいんです。

:働き始めると、目の前の仕事に追われて日々が過ぎ去ってしまい、学生時代の関心分野から遠ざかってしまうということもありますよね。

:そうなんです。だけど、学生時代の志がそこで途切れてしまうのはもったいないですよね。JMA-JDNというプラットフォームが、若手医師が視野を広く保ち、多様な活動に関わっていく一助になれば嬉しいです。

ミッションと理念の実現に向けて

――具体的にはどのような取り組みをされているのですか?

:JMA-JDNのメンバーには、メーリングリストやFacebookグループで、勉強会やセミナーの情報をお知らせしています。最近では、SDH(健康の社会的決定要因)や医師のキャリア形成についてのイベントがありました。大都市のイベントだけでなく、例えば各都道府県医師会・郡市区等医師会などの企画についてもご案内しているので、全国各地の若手医師・医学生の皆さんに活用していただけると思います。

:世界医師会などで行われる、国際的な会議・イベントをご案内することもあります。また、留学中のJMA-JDNのメンバーが、留学先での若手医師同士の交流について報告してくれるようなこともあるんです。外国のJDNとも、もっと関係を深めていければと思っています。

:JMA-JDNの理念は、国際的なつながりの中で若手医師によるプラットフォームを形成し、公衆衛生や保健医療政策分野の幅広い活動を展開すること。それに加えて、4つのミッションがあります。

1つ目は、専門科を越えた学びを実現することです。研修医になり、それぞれの専門科に進むと、医局の中や自分の科の中だけにつながりが限定されてしまいます。そこで、科も年代も越えて学び合えるような活動をすることを目指しています。

2つ目は、日本国内にとどまらない、グローバルな視野を持った活動をすること。そして3つ目が、若手ならではの視点で調査を行ったり、それに基づく提言(アドボカシー)をしていくことです。

最後に4つ目は、活動の場を東京などの大都市に留めず、全国に広めていくこと。ネットワークに参加する医師がそれぞれの地域で学んだことを共有し、地域医療に貢献していければと思っています。

:日本全国の若手医師が国内外の医師とつながって、学びたいこと・やりたいことを実現していけたらいいですよね。JMA-JDNは、まだまだ発展途上です。これから入ってくる仲間が新しい風を吹かせてくれたら、とても嬉しいですね。

 

mishima

三島 千明先生
JMA-JDN代表、WMA-JDN国際役員

医療法人社団プラタナス青葉アーバンクリニック/
みいクリニック代々木

suzuki

鈴木 航太先生
JMA-JDN副代表(外務)

慶應義塾大学病院 精神・神経科学教室大学院 博士課程

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