FACE to FACE

鈴木 あみ ×西原 麻里子

各方面で活躍する医学生の素顔を、同じ医学生が描き出すこの企画。
今回は対談形式でお送りします。

 

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――お二人は日本にいる外国人の方々に英語で医療サポートを行うことを目指す医療系学生団体Team Medicsの新旧代表です。まずは、創立者・前代表の鈴木さんが、Team Medicsを立ち上げた経緯を聞かせてください。

鈴木(以下、鈴):私は中学生の頃、スイスに留学していたのですが、住み慣れない土地で具合が悪くなると、とても心細く感じるんです。私の場合は学校が色々と対応してくれましたが、日本にいる外国人の方で、言葉も通じず、病院への行き方や医療保険の仕組みなどもわからなくて困っている人がたくさんいるんじゃないか、そんな人たちの力になりたい、と思いました。でも、帰国して医学部に入ると、思ったより英語の教育がされていなかった。それに、学生の英語への関心も意外と低かったんです。そこで、押味貴之先生とJames Thomas先生にスーパーバイザーになっていただき、Team Medicsを立ち上げました。

西原(以下、西):二人の先生は現在も、講師として勉強会を開いてくださっています。勉強会では、主要な疾患の症状や診断の流れについて英語で学んだり、英語での問診の仕方について参加者同士でディスカッションしながら考えたりしています。

:Team Medicsの活動の特色は、実際の診療に近い取り組みを行っているところです。勉強会やセミナーも、外国の方の診察ができるようになることに主眼を置いています。実際に病院で、外国人患者さんに付き添いをさせていただいたこともあり、すごく勉強になりました。

――活動のなかで重視していることや、心がけていることはありましたか?

:まず、勉強会などのイベントについても、団体のスタッフについても、新しい人の参加を常に歓迎すること。またリーダーとして、年齢や学年、立場は関係なく、フラットに話し合える環境を作ることも心がけてきました。団体の中に色々な考えの人がいて多様性が確保されることで、面白い意見や新しい意見が出てくるんですよね。

――西原さんは、これまでの活動のなかで印象に残っていることはありますか?

西:スタッフとして活動してきて、協力していただく病院の方や、お借りする施設の方など、学校に通っているだけでは出会う機会がないような方たちと接することがたくさんありました。自分の知らない世界や考え方に触れ、「なるほど、そういう世界があるのか」と受容していくことで、人としての器が広がっていくように感じます。

――最後に、今後の活動について教えてください。

:最近は、医療分野に限らず、様々な教養が身につくような勉強会を開いています。例えば、スタンフォード大学の先生をお呼びした時は、診察の仕方だけでなく、リーダーシップやデザインシンキングなどについてもレクチャーしていただきました。マレーシアの医師にお越しいただき、イスラム教徒の患者さんへの対応などについて学んだりもしました。

西:今後は、もっと幅広く教養を学ぶための新たなプロジェクトの立ち上げや、東京オリンピック・パラリンピックに医療ボランティアとして参加するなど、様々な可能性を模索していきたいです。

:ただ、新しいプロジェクトを立ち上げるためには少し人手が足りないんですよね。セミナーに参加したり、この記事を読んだりしてスタッフの仕事に興味を持った方は、ぜひ私たちに声をかけてほしいです!

鈴木 あみ(日本大学 4年)
1994年生まれ。スイスの中学校へ留学をした経験より、外国人診療に興味を持ち始めた。大学2年次に、多くの仲間や指導者の支援により、Team Medics設立に至った。

西原 麻里子(東京女子医科大学 3年)
1996年生まれ。大学1年次より、Team Medicsの活動に参加。将来、社会に還元できるような学びを模索中。Team Medicsで一緒に活動してくれる仲間を募集中です!

※医学生の学年は取材当時のものです。

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