交流ひろば

いつかノーベル賞につながるイノベーションを

LINK-J SANDBOX SCOOP

LINK-Jは、ライフサイエンスに関わる人々が「集まる」・「つながる」ための交流・連携と、そのなかで生まれたアイディアやイノベーションが「育つ」・「はばたく」ための育成・支援を行うことを目的に設立されました。そして、学生を中心とする次世代育成のプログラムとして、2017年度より“LINK-J SANDBOX”の取り組みを開始しました。

LINK-J SANDBOX”は、様々な分野の学生・若者が集まり、何かを創造する場です。そのための道具・手段を提供することで、新たな学びや発見を得られるような場にしたいと考えています。その一環として、他分野の学生とプロジェクトを立ち上げて取り組んでもらう“SCOOP”という公募企画を、昨年立ち上げました。“SCOOP”は、“SANDBOX Co-operative Project”の頭文字を取ったもので、「砂場」で使う「スコップ」をモチーフにしています。「砂場」に集まった多分野の学生・若者に手に取ってもらい、楽しく創造するための道具として使っていただきたい、という思いが込められています。

“SCOOP”では、医学だけではなく、異なる専門分野(資格・職種・領域)を持つメンバーでチームを組んでもらい、自分たちで設定した課題に1年間取り組んでもらいます。ライフサイエンスに関わるものであれば、テーマやアウトプットの形は自由です。応募時に、1年間のプロジェクト計画を提出していただき、採択されたチームには中間報告の提出や、Open Conferenceでの最終発表を行ってもらいます。

“SCOOP”からの主な支援は、資金提供とプロセス支援の2つです。採択されたチームには、最大20万円の資金と日本橋の会議室を提供します。また、進捗報告のチェックを行い、メンタリングも行います。必要があればLINK-Jのネットワークから専門家や研究者の方をご紹介します。

“SCOOP”が活動を開始した2018年度は、約20チームから応募があり、そのうち5チームの企画が採択されました。採択基準として、特に重視した点は「楽しくて面白い」かどうかです。次に重視したのは、学生自身の力でチャレンジしていけそうなプロジェクトであるかどうかです。スケールが大きいだけで実現性の低そうなものや、逆に起業フェーズ近くまで到達できているものは除きました。これらの基準をクリアした中で、単なる調査結果の報告ではなく、何らかの提案や発信につながりそうなものをさらに選んでいます。採択された5チームは現在も、ジェネリック医薬品の使用促進や薬剤耐性菌、フレイル対策等に、それぞれチャレンジしています。

2019年6月22日に実施されるOpen Conferenceにて、それぞれの成果を発表してもらう予定です。Open Conferenceにはどなたでもご参加いただけますので、興味のある方はぜひいらしてください。

「こんなことできたらいいな」という発想や初期のシーズがあったら、それを実際の社会的活動やビジネスにつなげるための起爆剤として“SCOOP”を活用してもらいたいと考えています。“SCOOP”を通じて、異分野の学生・若者が協働してライフサイエンス分野の課題にチャレンジし、成功体験や発信の機会を得て飛躍することを心より願っています。

皆様のご応募、お待ちしております。

 

【Open Conference】
日程:2019年6月22日(土)
場所:日本橋ライフサイエンスビルディング
参加費:無料

詳細が決まり次第、LINK-J SANDBOXサイト内で随時発表していく予定です。ぜひサイトをチェックしてみてください。

【2019年度応募要項について】
詳細は2019年4月頃に、LINK-JSANDBOXサイト内で発表していく予定です。募集期間は、5月上旬~中旬の予定です。興味のある方は、ぜひサイトをチェックしてください。

応募資格(代表者):ライフサイエンスに関心のある大学生、大学院生、研修医、ポスドク、新卒後3年未満の社会人(社会人の場合は35 歳未満の者とする)。

ご応募、お待ちしております。

 

2018年度に採択された5チームの現状や開催しているイベント、2018年度の応募要項等をサイト・facebookページそれぞれに公開しています。ぜひご覧ください。

WEB:https://www.LINK-j.org/sandbox/

Facebookページ:https://www.facebook.com/LINKjscoop/?ref=br_rs

 

 

No.28