看護師(退院支援)(2)

患者に真に寄り添える医師に

――最後に、医学生へのメッセージをお願いします。

:最近の若い先生方は、実習などで地域に出る機会も多いためか、患者さんの退院後の生活や退院支援の重要性を把握されています。患者さんやご家族の話をしっかり聴いてくださる方も多く、担当者としてはとてもやりやすいですね。ただ、患者さんが医師に常に本音を言うとは限りません。医師が一言「自宅に帰るのは無理でしょう」と言えば、本当は帰りたくても、患者さんは諦めて受け容れてしまいます。医師の言葉は重いということを念頭において、患者さんに関わっていただけたらなと思います。

:医師が考える治療のゴールと、患者さんやご家族の希望が一致するとは限らないことも覚えておいてほしいです。例えば、かなりご高齢の誤嚥性肺炎の患者さんが自宅に帰るとなると、医師は「口から食べるのは危険だから、胃ろうにするしかない」と考えるかもしれません。でも、地域の先生に退院後のケアをお任せして、できる範囲で食を楽しみながら、ご自宅でお看取りをする選択肢もあるんですよね。

:退院される時、患者さんとご家族は人生の大きな岐路に立っています。医師の考え方一つで患者さんの今後の人生を左右する可能性があるからこそ、希望をしっかりと聴いて判断できる医師になってほしいです。

[算定要件・施設基準]

退院支援加算1

退院支援加算2

退院困難な
患者の早期抽出

3日以内に
退院困難な患者を抽出

7日以内に退院
困難な患者を抽出

入院早期の患者・家族との面談

7日以内に患者・家族と面談

できるだけ早期に
患者・家族と面談

多職種による
カンファレンスの
実施

7日以内に
カンファレンスを実施

カンファレンスを
実施

退院調整部門の設置

専従1名
(看護師又は社会福祉士)

専従1名
(看護師
又は社会福祉士)

病棟への退院
支援職員の配置

退院支援業務等に専従する
職員を病棟に配置
(2病棟に1名以上)

医療機関間の
顔の見える連携の構築

連携する医療機関等
(20か所以上)の職員と
定期的な面会を実施
(3回/年以上)

介護保険サービスとの連携

介護支援専門員との連携実績

厚生労働省「平成28年度診療報酬改定の概要」より抜粋

榎本 英子さん 早川 典子さん
町田市民病院
退院支援看護師


榎本 英子さん 平田 真由美さん
町田市民病院 医事課
入退院支援係担当課長
認知症看護認定看護師

榎本 英子さん 古閑 千香子さん
町田市民病院
医療ソーシャルワーカー