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【呼吸器内科】虎澤 匡洋先生
(順天堂大学医学部附属浦安病院 呼吸器内科)-(後編)

――印象的な症例がありましたらお聞かせください。

:たくさんありますが、1年目の時、間質性肺炎の急性増悪で入院してきた方の症例でしょうか。色々と手を尽くしたものの効果がなく、最終的には呼吸苦を和らげるためにモルヒネを投与しました。それでも苦痛を取り除くことはできず、苦しみながら亡くなっていかれました。それまでも亡くなる方はたくさん見てきましたが、穏やかな最期の方が多かったので、もっとできることはなかったかと悔やんでも悔やみきれない気持ちでした。

間質性肺炎には、ステロイドや免疫抑制剤を使う以上の標準的な治療法は特になく、試行錯誤で治療しなければなりません。この症例を通じて、研究して新たな治療法を見つけるところにも関心を持ち始めました。

――それでは、今後は研究の道に進まれるのですか?

:大学院で研究したいと思っていますが、最終的には臨床に戻るつもりでいます。今は臨床研究と基礎研究のどちらを選ぶかで迷っていますね。臨床に携わるなかで抱いた疑問の解決や、肺がんの臨床研究にも惹かれますが、既存の概念を覆せるのはやはり基礎研究です。10年間はしっかり臨床経験を積んで、一つの区切りを迎えた頃、臨床医としての視点を活かしながら基礎研究にあたるのもいいかな、とも考えています。

また、聖路加時代から屋根瓦式で後輩を教えてきたこともあり、教育にも関心があります。数年後、後進の育成にあたっていられたら嬉しいですね。

 

医学部卒業 2015年
順天堂大学医学部 卒業
がん診療に興味があったので、学生時代には血液内科などに進むことも考えていました。
卒後1年目 聖路加国際病院
臨床研修
聖路加の先生方はとても教育的に接してくださいます。また、年次の近い先輩や後輩にも優秀な人が多く、非常に刺激的な環境でした。
卒後3年目 順天堂大学医学部
呼吸器内科学講座 入局
聖路加国際病院 内科
卒後4年目 順天堂大学医学部附属
順天堂医院 呼吸器内科
卒後5年目 順天堂大学医学部附属
浦安病院
呼吸器内科
今年から外来を持つようになりました。大学病院の本院では、かなり上の年次にならないと外来を任されないため、こうして早めに経験を積めることはありがたいです。

 

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虎澤 匡洋先生
2015年
順天堂大学医学部 卒業
2019年7月現在
順天堂大学医学部附属浦安病院 呼吸器内科