レジデントロード

【小児科】出口 拓磨先生
(筑波大学附属病院 小児科)-(後編)

――今後の展望や目標をお聞かせください。

:小児科のジェネラリストになることが一番の目標です。そのうえで、集中治療や小児循環器などの分野にも関わっていけたら、と漠然と考えています。小児ICUに入る子には、心疾患のある子が多いです。先日も、僧帽弁腱索断裂を起こし、それが原因で肺うっ血を来して呼吸不全になり、挿管されて搬送されてきた子がいました。直前に発症していた川崎病の影響からか、全身の炎症が強く、できるだけ炎症を抑えてから心臓手術を行う必要がありました。呼吸状態を管理して炎症を治す時間を稼ぐという、集中治療的な面が強かったですね。こうした例を見ると、やはり循環器をサブスペシャルティとしながら、術前術後を含めた全身管理ができる医師が必要だと感じます。

――最後に、医学生へのメッセージをお願いします。

:保護者の方との信頼関係を築くことは、小児科医にとって重要なスキルです。専門的な説明をしっかりできることももちろん重要ですが、ちょっとした世間話が、保護者の方と打ち解けるきっかけになったりもします。学生時代に部活やアルバイトなどで多様な経験を積んで、話の引き出しを増やしておくと、その後にも活きてきますよ。

小児科に対し、なんとなくハードルが高いと感じる人もいるかもしれません。私自身、学生時代は「小児科志望の人は真面目で意識が高い」というイメージを持っていました。確かに難しい症例の多い科ではありますが、スタートラインは皆一緒です。あまり壁を感じず、門戸を叩いてほしいなと思います。

 

医学部卒業 2016年
筑波大学医学群医学類 卒業
学生時代は6年間ヨット部に所属していました。咄嗟の判断が命に関わることもある競技なので、緊迫した場面で責任を持って判断する力が身についた気がします。
卒後1年目 筑波大学附属病院
臨床研修
卒後3年目 筑波大学附属病院
小児科
卒後4年目 筑波大学附属病院
小児科
小児科専門医を取得するためには論文を1本以上執筆することが必要です。病棟業務の合間を縫って、ご指導いただきながら執筆を進めています。

 

1week
出口 拓磨先生
2016年 筑波大学医学群医学類 卒業
2019年7月現在
筑波大学附属病院
小児科