グローバルに活躍する若手医師たち

日本医師会の若手医師支援

JMA-JDNとは

Junior Doctors Network(JDN)は、2011年4月の世界医師会(WMA)理事会で若手医師の国際的組織として承認されました。JDNは、世界中の若手医師が情報や経験を共有し、未来の医療を考えて行動するための画期的なプラットフォームです。日本医師会(JMA)は2012年10月に国際保健検討委員会の下にJMA-JDNを立ち上げました。これまで若手医師の集まりは学会や医局、地域、NGOなどの枠組みの中でつくられてきました。JMA-JDNは、多様な若手医師がそれらの枠組みを超えて、公衆衛生や医療分野において自由に自分たちのアイデアを議論し行動できる場を提供したいと考えています。関心のある方は検索サイトやFacebookで「JMA-JDN」と検索してみてください。

今回は、JMA-JDNの若手医師より、医学生団体とのオンライン合同企画の報告を寄せてもらいました。

 

医学生団体とのオンライン合同企画
「フォトボイス~写真は語る、写真を語る、写真で語る~」

北海道大学病院 内科1 JMA-JDN代表 佐藤 峰嘉

アジア医学生連絡協議会日本支部(AMSA Japan)、国際医学生連盟日本(IFMSA-Japan)、日本国際保健医療学会学生部会(jaih-s)の三つの医療系学生団体とJMA-JDNでは毎年合同で公衆衛生やアドボカシーなどに関するワークショップを開催してきましたが、今年は7月25日から8月1日にかけて「フォトボイス~写真は語る、写真を語る、写真で語る~」をオンラインで開催しました。

まず7月25日にフォトボイスという企画を行いました。これは米国の公衆衛生学者Caroline C. Wang先生が開発した参加型アクション・リサーチの手法で、地域住民が自らの視点で生活を写真という形で記録し、それについて話し合うことで地域の社会課題を考えるものです。今回は参加者である医学生が撮影した写真を通して社会課題について話し合いました。撮影されたのは、被災し修復中の熊本城、COVID-19パンデミックによる休校中の大学の掲示板などで、それぞれ撮影者の感じたことを類推し、関連してどのような問題が考えられるかが議論されました。被災地の様子が徐々に報道されなくなること、パンデミックのなかで大学生活が変わってしまったことなどが挙げられました。写真はその後Facebook上でオンライン写真展として公開されました。

次に8月1日にオンライン講演会が行われました。講師として特に母子保健分野で国際的に活動されている中村安秀先生、フォトジャーナリストとして東日本大震災や難民問題を記録されている安田菜津紀様をお招きし、ご自身の活動のなかで撮られた写真を通して、どのような姿勢で活動されているのか、そこにどのような知見があるのかなどをお話ししていただきました。

オンラインではありましたが、内容は示唆に富み参加者の学びとなったようでした。今後もオンラインでの学びの場を設けていきたいと考えております。

 

 

佐藤 峰嘉
2012年北海道大学卒。北海道内で総合内科・呼吸器内科研修後、現在同大学で呼吸器内科診療・基礎研究に携わる。

message
「新しい生活様式」皆さんの周りでは何が変わりましたか?

 

information

JMA-JDNのメーリングリストに参加しよう!

メーリングリストには、日本医師会WEBサイトにある、JMA-JDNのページから登録することができます。研修医・若手医師だけでなく、医学生の皆さんも大歓迎です。

Facebookページでも情報を発信しています。「フォロー」や「いいね」をよろしくお願いします!

URL:https://www.facebook.com/jmajdn/

※先生方の所属は、寄稿当時のものです。