Q&A
about JAPAN MEDICAL ASSOCIATION

長谷川仁志先生

来年度から初期臨床研修医になる予定ですが、医師会には入れますか?

もちろん研修医も日本医師会に入会することができます。まずは、地元の医師会(各大学医師会や各郡市区医師会)と各都道府県医師会に入会していただき、そのときに併せて日本医師会への入会手続きをすることができます。ただし、日本医師会だけに入会するということはできません。

大学医師会は、全国80校の大学医学部および医科大学のうち、約60校にあります。大学にはたくさん医師がいるので、郡市区医師会とは別に設けられているのです。

けれども、初期臨床研修医の段階で、日本医師会の会員になっている人は実際にはあまり多くないのが現状です。登録料・利用料無料で、研修医でも会員サービスの一部を受けることができる「臨床研修医支援ネットワーク(RSN)」というサービスもありますので(下記参照)、活用していただけたらと思います。

医師会に入ることに、どんなメリットがあるのでしょうか?

日本医師会は、生涯教育プログラムを提供したり、医師会雑誌などの媒体で情報を提供したりしています。また入会すると、医師年金、医師賠償責任保険といった制度に加入することもできます。このようなサービスは医学生のみなさんにとって、すぐに必要だ、役に立つと感じられるものではないかもしれません。

ですが、そもそも日本医師会は、医師の職能的学術団体として立ち上げられたものであり、「医道の高揚、医学及び医術の発達並びに公衆衛生の向上を図り、もって社会福祉を増進すること」を主な目的としています。メリットのために医師会に入るかどうかを考えるのではなく、医師という公共性の強い職業についたという自覚をもって、国民に医療を届ける一端を担ってほしいと考えています。

例えば、地域の休日診療を担当したり、インフルエンザワクチンの振り分けをしたりといった活動は、各地区医師会が指揮をとって行っています。実は医師会活動って、ボランティアのようなものなんです。

日本医師会臨床研修医支援ネットワーク(RSN)とは

日本医師会では、臨床研修医を支援するため、日本医師会の事業のうち広く利用できるサービスを無償提供しています。登録料・利用料とも無料ですので、ぜひご活用下さい。
【サービス】日本医師会会員専用ページの閲覧/日医医学図書館の利活用/日本医師会雑誌のPDF閲覧/生涯教育on-lineの利活用/日医白クマ通信の配信/日医会員特別割引ホテルオンラインサービスの利用/その他情報(武見フェロー等)の配信 など

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