郡市区医師会の現場を見てみよう!(5)

番外編・都道府県医師会って?

福岡県医師会

地域医療の最前線である郡市区医師会、国レベルの政策に関わる日本医師会と違って、みなさんにとって都道府県医師会の活動は、もっともイメージがしにくいものかもしれません。そこで今回は、福岡県医師会の方にお話を伺いました。

「福岡県医師会は、県内に22ある郡市区医師会の会員から成り立ちます。県行政と連携しながら、県民への医療情報の発信や、医師が働きやすい環境を作るための様々な活動を行っています。」

具体的には、福岡県内の医師が団結して医療向上のためにともに学ぶ福岡県医学会や、女性医師が継続的に働けるよう様々な支援を行う女性医師相談窓口などが挙げられます。

「最近では新しい事業として、すべての医療機関が厚生労働省の補助事業である『診療行為に関連した死亡の調査分析』というモデルに参画できるよう、調査分析チームを派遣する事業を始めました。独自に調査分析委員会を設置するのが難しい中小病院・診療所においても、安心して診療ができるよう、県医師会がサポートしています。

また、都道府県医師会は大学との窓口にもなっています。もし医学生のみなさんが医師会とかかわりを持ちたいという場合は、都道府県医師会に働きかけていただけたらと思います。」(写真:福岡県医師会事務局職員のみなさん)