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2014年夏の報道によって広く知られるようになった病名ですが、デング熱とはいったいどんな病気なのでしょうか? デング熱は、アジア、中南米、アフリカなどの熱帯・亜熱帯地域の広い範囲でみられる病気で、毎年5千万人〜1億人の患者が発生していると推測されています。熱帯・亜熱帯地域では、よくある病気のうちのひとつです。

 

 

病原体は、フラビウイルス科のデングウイルスで、このウイルスを体内に保有するネッタイシマカやヒトスジシマカなどの蚊が吸血するときに感染します。感染は蚊を介して広がりますが、人から人へ感染することはありません。なお、デングウイルスは血清型によって4つに分類されますが、症状によってこの型を判断することはできません。


デングウイルスに感染すると、2~15日(多くは3〜7日)の潜伏期間を経て、発熱、頭痛(特に眼窩痛)、関節痛、筋肉痛、それに加えて体幹から始まる発疹が現れます。発熱や発疹などは1週間程度で症状が治まります。この場合の病名は「デング熱」と呼ばれます。また、ウイルスに感染しても症状が現れないことも多く、その割合は50〜80%と報告されています。

一方まれに、発熱が治まった頃から消化管出血や呼吸困難などを起こすことがあります。重症化した場合には「デング出血熱」と呼ばれています。