PM2.5
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すでに述べたように、PM2.5は髪の毛の30分の1くらいの微小粒子のため、肺の奥深くまで入ってしまいます。そのため、喘息や気管支炎などの呼吸器系疾患に影響を及ぼしたり、肺がんのリスクを高めたり、不整脈など循環器系への影響も懸念されています。


このような影響を考慮したうえで、日本においては2009年に環境省がPM2.5の環境基準を定めました。これは人の健康を保護する上で維持されることが望ましいとする基準ですが、PM2.5の場合「1年平均値が15μg/m3以下であり、かつ、1日平均値が35μg/m3以下であること」と定められています。さらに、環境省が平成25年2月に設置した「微小粒子状物質(PM2.5)に関する専門家会合」では、健康影響が出現する可能性が高くなると予測される濃度水準として、注意喚起のための暫定的な指針となる値を1日平均値70μg/m3と定めています。ただし、呼吸器系や循環器系の疾患のある方や、小児や高齢者などでは個人差が大きいと考えられていて、これより低い濃度でも健康への影響の可能性は否定できないとされています。

 

また、この暫定的な指針となる値については、今後新たな知見やデータの蓄積等を踏まえ、必要に応じて見直しを行うとされています。