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長崎県で三類感染症(腸管出血性大腸菌感染症)発生【感染症・食中毒情報 No.3888(2016/10/25)】

2016.10.26

 本日12時現在における感染症・食中毒情報は以下のとおりです。

1.3類感染症発生状況

(1)長崎県医師会からの情報提供

三類感染症(腸管出血性大腸菌感染症)の発生について

発生地 県北保健所管内(平戸市)
患者 6歳 男性
経過 10月14日(発病)、15日(初診)、20日(診断)
診断方法 検便 O121型 ベロ毒素検出
症状等 水様性下痢
その他の状況 21日現在、快方に向かっている

2.食中毒等発生状況

(1)長崎県医師会からの情報提供

食中毒事件の発生について

患者らは、10月15日、16日の2日間、雲仙市内で開催された中学校対抗バレーボール大会に参加した32校中3校の生徒、生徒の家族及び教職員で、16日に同市内の弁当店で購入した弁当を12時30分頃から大会会場において喫食。当該弁当を喫食した30名のうち18名が16日21時頃から19日22時頃にかけて下痢、腹痛、発熱等を呈し、うち10名が受診した。
佐世保市保健所、県南保健所及び県央保健所の調査によると、患者らはこの弁当店の弁当以外に共通する食事がないこと、患者検便からサルモネラ属菌を検出したこと、発症までの時間と症状がサルモネラ食中毒の特徴と一致することなどの疫学調査結果から、県南保健所は当該弁当店を原因施設とする食中毒と断定し、下記のとおり行政処分を行った。

原因施設 雲仙市内の飲食店(弁当、そうざい)
原因食品 10月16日に当該弁当店から購入した弁当
病因物質 サルモネラ属菌
処分内容 2日間(10/23、24)の営業停止
なお、当該弁当店は20日から営業を自粛している
症状 下痢、腹痛、発熱等
発病年月日及び時刻 初発:16日21時頃 終発:19日22時頃
摂食者数 30名
23日現在の有症者数 18名(男性16名:5~48歳、女性2名:39歳、50歳)
うち受診者数:10名(男性10名、女性0名)
有症者のうち1名が入院したが、現在は退院している

3.感染症発生動向調査週報

(1)IDWR 2016年第40号(2016年10月3日~10月9日)
発生動向総覧
<第40週コメント>10月12日集計分
*週報の詳細は「国立感染症研究所 感染症情報センター」PDFをご覧下さい。