各地でノロウイルスによる感染性胃腸炎発生【感染症・食中毒情報 No.3169(2012/1/13)】
本日12時現在における感染症・食中毒情報は以下のとおりです。
1.5類感染症発生状況
(1)北海道医師会からの情報提供
感染性胃腸炎患者等の発生について
概要
釧路保健所管内の介護保険施設の利用者及び職員14名が、12月30日から1月6日にかけて、おう吐、下痢などの症状を呈し、うち10名が医療機関を受診し、治療を受けた。(入院した者はいない)
経過
12月30日~1月6日 おう吐、下痢などの有症者発生
1月 4日 介護保険施設から保健所に通報
1月12日 道立衛生研究所において有症者のうち5名の便を検査した結果、3名からノロウイルスを確認
現在、症状は回復もしくは快方に向かっている
感染経路 現在調査中
(2)宮崎県医師会からの情報提供
感染性胃腸炎の集団発生について
経緯
1月10日に、延岡市内の特別養護老人ホームから感染性胃腸炎の集団発生の連絡が延岡保健所にあった。
このため、同保健所は当該施設の調査を行うとともに、感染拡大防止のための指導を行った。
県衛生環境研究所で11日にPCR検査を実施した3名からノロウイルスが検出された。
発生場所 延岡市内の特別養護老人ホーム(入所者80名、職員52名)
初発月日 1月3日
有症者 入所者37名(男7名、女30名、年齢70歳代~100歳代)
職員2名(女2名、年齢40歳代~50歳代)
入院者 入所者4名
(男2名、女2名、年齢70歳代~90歳代、状態は落ち着いている)
症状 嘔吐、下痢
(3)山口県医師会からの情報提供
障害者支援施設における感染性胃腸炎の発生について
発症月日 1月10日
有症者数 7名(入所者6名、職員1名)
(これまで25名が発症し、うち18名は既に回復)
症状 嘔吐、下痢、発熱(重症者なし)
2.食中毒等発生状況
(1)島根県医師会からの情報提供
食中毒発生について
概要
1月11日午前8時30分、出雲市内の飲食店から出雲保健所に、「8日に施設を利用した客が食中毒様症状を呈している」との連絡があった。
同保健所が調査したところ、同施設を利用した2グループ31名が下痢、嘔吐等の症状を呈していることが判明した。
同保健所は、患者の行動調査、喫食調査及び発症状況等から同施設を原因施設とする食中毒と断定し、1月12日から16日までの5日間の営業停止処分とした。
なお、患者に入院した者はなく、全員快方に向かっている。
また、患者10名の検便からノロウイルスが検出され、同保健所はこれを病因物質と特定した。
3.その他
(1)福岡県医師会からの情報提供
結核・感染症発生動向調査解析委員会週間コメント(H24.1.2~H24.1.8)
※今週分は年始休みを含むが、インフルエンザは前週294例、今週479例、定点当り2.42と連続増加し、ほとんどA+である。その他の疾患ではRSウイルス感染症、水痘、流行性耳下腺炎等の報告が目立つ。感染性胃腸炎ではロタもノロウイルスも報告されている。県内から風しんの報告がある。
全国情報では麻しんは減少中。風しんは報告が続き福岡県は多い。麻しんと診断される場合もあり、臨床診断のみではなく、周囲の発生状況・ワクチン歴の確認、抗体・分離・PCR等の確認検査を実施していただきたい。
*週報の詳細は福岡県医師会のホームページ
をご参照下さい。

