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感染症関連情報

長崎県でフグ中毒発生【感染症・食中毒情報 No.3892(2016/11/1)】

2016.11.2

 本日12時現在における感染症・食中毒情報は以下のとおりです。

1.食中毒等発生状況

(1)長崎県医師会からの情報提供

 食中毒事件の発生について

1)10月20日0時頃、佐世保市内の病院から「フグ中毒と疑われる患者1名を診察、入院した」という通報が佐世保市保健所にあった。

調査の結果、10月19日に患者1名は同市内の飲食店営業者から、フグ刺身を譲り受け、20時30分ごろ自宅で喫食、30分後に口唇のしびれ等の食中毒症状を呈したため病院で受診、入院した。当該飲食店はフグ処理施設の届出はなく、営業者は友人が釣ったフグをフグ処理資格講習を受講していないにもかかわらず処理し、患者家族4名、飲食店家族3名に筋肉部位を刺身として提供した。

保健所ではフグの有毒部位の確実な除去等を行わないで提供したことによる食中毒と断定し、行政処分を行った。

原因施設 佐世保市内の飲食店
原因食品 フグ(種別不明)の筋肉(有害な物質付着の疑い)
病因物質 テトロドトキシン(患者の尿から検出)
処分内容 10月28日、29日の二日間の営業停止
症状 口唇のしびれ、ろれつが回らない等の症状
発病月日 10月19日21時頃
喫食者数 7名
有症者数 1名(男性 53歳)(10月21日退院、現在良好)

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2)10月25日に佐賀県生活衛生課より、10月23日に長崎市保健所管内飲食店施設を利用した1団体のうち複数名がおう吐・下痢等の症状を呈している旨の情報提供を受けた。
調査の結果、10月23日に当該施設を利用した1団体29名中15名が、10月23日から25日にかけておう吐・下痢等の症状を呈していることが判明した。
長崎市市民健康部生活衛生課では、有症者と当該施設の従業員の便からノロウイルスが検出されたこと、発症者にほかに共通食がないことから当該施設で提供された食事を原因とする食中毒事件と決定し、食品衛生法違反として営業停止処分とした。

発症月日 10月23日 午後18時(初発)
        25日 午後20時(終発)

症状 おう吐、下痢、腹痛、発熱
有症者の状況 有症者数15名
男性7名 37歳~87歳 うち受診者2名(入院者0名)
女性8名  2歳~83歳 うち受診者6名(入院者0名)
現在、有症者は治癒あるいは快方に向かっている。
原因施設 長崎市内の飲食店
原因食品 10月23日の食事
病因物質 ノロウイルスGⅡ
行政処分 営業停止(10月29日~31日の三日間)

2.感染症発生動向調査週報

(1)IDWR 2016年第41号(2016年10月10日~10月16日)
発生動向総覧
<第41週コメント>10月19日集計分
*週報の詳細は「国立感染症研究所 感染症情報センター」PDFをご覧下さい。