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感染症関連情報

北海道で感染性胃腸炎患者発生【感染症・食中毒情報 No.3897(2016/11/18)】

2016.11.21

 本日12時現在における感染症・食中毒情報は以下のとおりです。

1.5類感染症発生状況

(1)北海道医師会からの情報提供

 感染性胃腸炎患者等の発生について

1)留萌保健所管内

留萌保健所管内の医療機関の入院患者3名及び職員10名が、11月4日から13日にかけて、下痢、嘔吐、発熱などの症状を呈し、うち8名が治療を受けた。

経過
11月 4日~13日 下痢、おう吐、発熱などの有症者発生
    医療機関において有症者のうち7名の便を検査した結果、2名からノロウイルスを確認
11日 医療機関から保健所に通報
15日 現在、症状は回復している
感染経路 現在調査中

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2)江差保健所管内

江差保健所管内の保育所の園児16名が、11月9日から12日にかけて、おう吐、腹痛、下痢などの症状を呈し、うち14名が医療機関を受診し、治療を受けた。(入院者なし)

経過
11月 9日~12日 おう吐、腹痛、下痢などの有症者発生
11日 町から保健所に連絡
11日~15日 医療機関及び保健所において、有症者のうち6名の便を検査した結果、全員からノロウイルスを確認
11月15日 現在、症状は回復もしくは快方に向かっている
感染経路 現在調査中

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3)室蘭保健所管内

室蘭保健所管内の小学校の児童76名及び職員2名が、11月6日から14日にかけて、おう吐、下痢、腹痛などの症状を呈し、うち23名が医療機関を受診し治療を受けた。(入院者なし)

経過
11月 6日~14日 おう吐、下痢、腹痛などの有症者発生
10日 教育委員会から保健所に通報
14日~15日 保健所において有症者のうち3名の便を検査した結果、2名からノロウイルスを確認
11月16日 現在、症状は回復もしくは快方に向かっている
感染経路 現在調査中

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4)滝川保健所管内

滝川保健所管内の保育所の園児33名及び職員4名が、11月2日から15日にかけて、おう吐、下痢、発熱などの症状を呈し、うち21名が医療機関を受診し、治療を受けた。
(うち1名が入院したが、症状は回復し、退院している。)

経過
11月2日~15日 おう吐、下痢、発熱などの有症者発生
14日 保育所から保健所に通報
5日~16日 保健所及び医療機関において有症者のうち9名の便を検査した結果、5名からノロウイルスを確認
11月17日 現在、症状は回復もしくは快方に向かっている
感染経路 現在調査中

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5)千歳保健所管内

千歳保健所管内の保育所の園児25名及び職員2名が、11月6日から14日にかけて、おう吐、発熱、下痢などの症状を呈し、うち21名が医療機関を受診し、治療を受けた。
(入院した者はいない。)

経過
11月6日~14日 おう吐、発熱、下痢などの有症者発生
11日 保育所から保健所に通報
11月9日~14日 医療機関及び保健所において有症者のうち6名の便を検査した結果、5名からノロウイルスを確認
11月17日    現在、症状は回復もしくは快方に向かっている
感染経路 現在調査中

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(2)大分県医師会からの情報提供

小学校における感染性胃腸炎の集団発生疑いについて

発生者数 児童62名(疑い患者含む)(11月16日現在)
検査結果 ノロウイルス

調査状況
大分市保健所が有症状者のうち複数人を対象に行った便検査においてノロウイルスが検出された。

2.食中毒等発生状況

(1)福島県医師会からの情報提供

県北保健所管内における食中毒事件について

11月9日、南会津保健所に管内の医療機関から「福島市内の飲食店を利用した者が発熱や下痢等の食中毒様症状を呈し当院を受診した。」との連絡があり、県北保健所及び南会津保健所で調査を行ったところ、食中毒と断定した。

発症日 11月6日 午前6時30分~
患者数 9名(うち通院者7名)
原因食品 11月4日、5日に提供された飲食店の食事
病因物質 カンピロバクター
主 症 状 下痢、吐気、発熱、腹痛
原因施設 福島市内の飲食店
行政措置 営業停止3日間(11月14日から16日まで)
調査及び検査機関 県北保健所、南会津保健所、衛生研究所

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(2)群馬県医師会からの情報提供

利根郡内で発生した毒キノコによる食中毒事件について
11月14日午前9時頃、利根郡昭和村在住者から「家族3名が野生キノコを味噌汁にして食べたところ、発汗、腹痛等の症状を呈し、医療機関を受診した。」旨の連絡が利根沼田保健福祉事務所(保健所)にあった。
同事務所による当該家族への聞き取り調査の結果、前日の13日に昭和村の山林でナラタケと思い採取した野生キノコを14日の午前7時頃に自宅で調理し、家族3名で食べたところ、午前8時30分頃から発汗、下痢等の症状を呈したことが判明した。
また、患者宅に残っていた調理済みのキノコを調査したところ、カヤタケ属と推定されるキノコが確認され、採取時の識別が不確かであったことが推察された。症状等から、カヤタケ属の中でもムスカリン(神経毒)を含む毒キノコによるものに類似していたこと、診察した医師から食中毒届が提出されたことから、毒キノコによる食中毒事件と断定した。
なお、有症者3名は全員快方に向かっている。

発生日 11月14日 午前8時30分頃
有症者 3名(受診者3名、うち入院者1名)
症 状 発汗、流涎、下痢、脱力等
原因物質 植物性自然毒(喫食した毒キノコの種類は不明)
原因食品 キノコの味噌汁

3.感染症発生動向調査週報

(1)IDWR 2016年第43号(2016年10月24日~10月30日)
発生動向総覧
<第43週コメント>11月2日集計分
*週報の詳細は「国立感染症研究所 感染症情報センター」PDFをご覧下さい。