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感染症関連情報

大分県で腸管出血性大腸菌感染症、北海道で感染性胃腸炎、長崎県で食中毒事件の発生【感染症・食中毒情報 No.3908(2016/12/16)】

2016.12.19

 本日12時現在における感染症・食中毒情報は以下のとおりです。

1.3類感染症発生状況

(1)大分県医師会からの情報提供

 腸管出血性大腸菌感染症(O103)患者の発生について

12月15日、大分市内の医療機関から、腸管出血性大腸菌感染症患者の発生について届出があった。

感染者
 大分市内在住の70歳代男性

症状等
 12月2日 腹痛、水様性下痢
 3日 水様性下痢

大分市内の医療機関を受診
 4日 軟便
 5日 普通便
 7日 腸管出血性大腸菌感染症、診断
 15日 現在、症状なし

原因菌
 腸管出血性大腸菌O103 ベロ毒素VT1VT2

感染源
 調査中

2.5類感染症発生状況

(1)北海道医師会からの情報提供

 感染性胃腸炎患者等の発生について

1)旭川市保健所管内

旭川市内の保育所の乳幼児等26名が、12月11日から14日にかけて、おう吐、下痢等の症状を呈し、一部が医療機関を受診した。

経過
 12月11日~14日 おう吐、下痢等の有症者発生
 14日 保育所から保健所に通報
 15日 保健所において有症者のうち10名の便を検査した結果、全員からノロウイルスを確認
 12月15日現在、症状は回復又は快方に向かっている。

感染経路
 現在調査中

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2)岩見沢保健所管内

岩見沢保健所管内の小学校の児童14名が、12月7日から13日にかけて、おう吐、腹痛、下痢等の症状を呈し、11名が医療機関を受診し、治療を受けた。
(入院した者はいない。)

経過 12月7日~13日 おう吐、腹痛、下痢等の有症者発生
 9日 学校から保健所に通報
 12日~14日 保健所及び道立衛生研究所において有症者のうち3名の便を検査した結果、全員からサポウイルスを確認
 12月15日現在、症状は回復もしくは快方に向かっている。

感染経路
 現在調査中

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3)室蘭保健所管内

室蘭保健所管内の幼稚園の園児113名及び職員5名が、11月28日から12月13日にかけて、おう吐、下痢、腹痛などの症状を呈し、うち37名が医療機関を受診し治療を受けた。(入院した者はいない。)

経過 11月28日~12月13日 おう吐、下痢、腹痛などの有症者発生
 11日 医療機関から保健所に通報
 14日 保健所において有症者のうち4名の便を検査した結果、全員からノロウイルスを確認
 12月15日現在、症状は回復もしくは快方に向かっている。

感染経路
 現在調査中

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(2)栃木県医師会からの情報提供

感染性胃腸炎の集団発生について

(概 要)

感染症名:
感染性胃腸炎(5類感染症)【原因病原体:ノロウイルス】

集団発生の時期:
12月7日(初発)

集団発生の場所:
県西健康福祉センター管内の保育所

経過
 12月13日、県西健康福祉センター管内の保育所において複数の園児、職員が、おう吐、下痢、腹痛の症状を呈しているとの連絡があり、同センターで調査及び指導を進めてきたところ、12月15日に保健環境センターにて4名の検体(便)の検査を実施した結果、4名の検体からノロウイルスが検出された。

発症の状況:12月7日~15日 計42名 (園児32名、職員10名)
なお、重症者及び入院している者はなく、全員快方に向かっている。

3.食中毒等発生状況

(1)長崎県医師会からの情報提供

 食中毒事件の発生について

12月12日午前9時頃、佐賀県健康福祉部生活衛生課から、東彼杵郡在住の男性1名がフグ食中毒を疑う症状を呈し、佐賀県内の医療機関に入院しているとの連絡が長崎県県民生活部生活衛生課にあった。

長崎県県央保健所及び佐賀県杵藤保健福祉事務所の調査によると、患者は、12月10日に、自らが西海市西海町で釣ったフグを、同日午後6時頃、自宅で調理した肝臓、筋肉を煮付けにし、午後8時頃、患者家族2名と共に喫食した。患者は11日午前0時頃から口唇のしびれ、呼吸困難の症状を呈したため、同日午前1時頃に、佐賀県内の医療機関に救急搬送され、現在、入院している。患者が喫食したフグの残品、患者血液等から動物性自然毒であるテトロドトキシンが検出されたことから、フグを喫食したことによる食中毒と断定した。

摂食日時:12月10日午後8時頃

摂食場所:東彼杵郡内の患者自宅

発病月日及び時刻 12月11日午前0時頃

症状 口唇のしびれ、呼吸困難等

摂食者数 3名(患者(42歳)、妻(45歳)、子(11歳))

有症者数 1名(男性42歳)
 現在入院中であるが、快方に向かっている。

原因食品 コモンフグ

原因物質 テトロドトキシン

検査実施状況
 長崎県環境保健研究センターの検査により、フグの残品(肝臓)、患者血液及び尿からテトロドトキシンを検出