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<佳作>
「まるちゃんありがとう」
成政 茉里奈(10) 富山県高岡市・小学4年生

 私は、今年の4月に、はじめて足のこっせつで、みじかい期間でしたが入院しました。病院は、こわいイメージでしたが、とても大切なものを教えてくれる所だと思いました。大切なものとは、人と人とのかかわり、信らいすることの大切さ、思いやりなどです。そのことを教えてくれた人は、私をたんとうする先生、まるちゃん先生です。先生は、いつもニコニコと太陽のようだから、私はまるちゃん先生と名前をつけていました。

 まるちゃん先生は、病院の中で、どこで会っても「おはよう」「いたくないか。どうだ」と大きな声で、ことばをかけてくれるのです。あ、この先生は、私のことを心ぱいしてくれているのだなと感じました。とてもうれしかったです。

 先生は、かん者さんが一日も早く元気になるのを願いながら、病院の中にいたと思います。

 入院して2日目の朝、ろう下から聞こえる声に私は、「何だろう」と思い、ろう下をのぞくと、まるちゃん先生と歩くことのできないおばあちゃんが歩行くんれんしているところでした。長い長いろう下を行ったり来たりしていました。まるちゃん先生は、おばあちゃんによりそうように、うしろから歩いていました。

 このくんれんは、くる日もくる日も見られました。ある日、私は、毎朝のくんれんがいやじゃないのかなと思って、おばあちゃんの顔を見ると、とても明るく、ほほえみでいっぱいでした。おばあちゃんの早く元気になりたい気持ちと、先生の早く元気になってほしい願いが、くんれんを大へんだと思わないものにしたのだと思いました。

 また、先生とおばあちゃんを見ていると、巣だちのれんしゅうをしている、親どりとひな鳥のように見えました。先生は、おばあちゃんに、いつものようにやさしく話しかけていたので、長いろう下はきっと、みじかいろう下にかわっていたのでしょう。そして、おばあちゃんは、先生のことを信らいして、安心して入院生活をおくったのだと思いました。私も、おばあちゃんにまけないように、がんばって入院生活をおくりました。

 まるちゃん先生や、人の役に立ちたい願いをもったかんごしさんや、え顔いっぱいのリハビリの先生の力によって、私は元気になりました。病気やケガは、いろんな人の手をかり、化学薬品の力をかりなければなおらないものだけど、一番なおすのに必ようなのは、あたたかい心と、思いやりと、え顔ではないかと感じました。元気だったら、よわい人の気持ちはわからなかったと思います。

 私は、大きくなったら、まるちゃん先生のような、心のあたたかい医りょうができるおいしゃさんになって、たくさんの人たちをたすけてあげたいです。大切なものを教えてくれたまるちゃん先生、ありがとう。


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