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<佳作>
「妹が生まれた時」
高木 郁恵(9歳) 東京都小平市・小学三年生

 妹の名前はさら。わたしが考えた名前だ。妹がほしいと、ずっと思ってたから。

 年中の春休みに、さらを生みにママが病院に行った。さん科の先生に、「いっしょにとまりたい」と聞いてみた。そしたら、「手じゅつで明日生ませるから、今夜ならとまっていいよ」と言ってくれたので、とまれることになりました。

 夜中、急にねつが出て、おでこをひやしたけどくるしかった。朝早くに、はながつまったので目がさめたら、たくさんのはなぢがでててびっくりした。ママをよぼうととなりを見たらいなくて、さみしくてないていたら、かんごしさんがきて、手やかおをあらって、服もきがえさせてくれた。

 もっとびっくりしたのは、わたしがねているあいだに赤ちゃんが生まれたことをおしえてもらった時だ。

 そのかんごしさんが、生まれたばかりの赤ちゃんのところにつれていってくれて、「あの赤ちゃんだよ。とってもかわいい女の子だよ。もうおねえちゃんになったね」といってくれた。

 妹ができたのも、お姉ちゃんになったのも、ずっと考えてた「さら」って名前になることも、うれしかったけど、かんごしさんが言ったような、かわいい顔には見えなかった。かみのけはうすくて、しわしわで、さるみたいと思った。

 でもむり言って、「とまりたい」といったとき、とまらせてくれた先生のおかげで、一番にさらにあえてうれしかった。

 はなぢをだしてびっくりしてないてる時、たすけにきてくれたかんごしさんのように、思いやりのある人になりたい。

 そして、さらのことを、「かわいい」といってくれたかんごしさんにも、「うれしかった。ありがとう」って、今だったら言えるのにと思った。

 さらが病院を出る前に、先生がおしえてくれた。
 「あなたもここで生まれたのよ」おぼえててくれたんだ。


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