日医ホーム心に残る医療 >>サイトマップ  


小学生の部
<優秀賞>

「まほうのことば」
中嶋悠人(7)奈良県橿原市・小学一年生


 「この先生にみてもらうのはじかんがかかるけどやさしいし、一ばんよくみてくれるから」ととなりのせきでまっていたおばあさんがいった。ぼくはすぐにお父さんのことだとわかってうれしくてペコッとあたまをさげた。おばあさんはふしぎそうにぼくのかおをみていた。

 今日、ぼくはおじいちゃんのつきそいで、大学びょういんへきた。おじいちゃんのことはもちろんしんぱいだけど、ぼくもお父さんのしごとを見たかったからだ。

 先にけんさをすませて少しまっているとなまえをよばれたのでしんさつしつに入った。お父さんがはくいをきて大きいくろいいすにすわっていた。いつものお父さんなのにかっこよくて少しこわかった。お父さんはおじいちゃんにしんぞうのエコーをして、それから「すべて大じょうぶです」とニッコリしていった。ぼくもついでにしんぞうをみてもらった。ぼくはどこもわるくないはずなのになんだかドキドキした。くろいがめんにぼくのドキドキとおなじようにドクドクしんぞうがうごいているのが見えた。少しこわいお父さんのかおも。それから「大じょうぶだよ」とやさしいかおでいってくれた。ぼくはほんとうにホッとした。おじいちゃんも大じょうぶでよかった。

 おいしゃさんは「やさしいとこわい」をもっているんだね。そして「大じょうぶです」というまほうのことばでしんどい人をしあわせにできるんだね。ぼくもおじいちゃんもそのひとことでピカピカになって元気がでてきたんだから。

 でも、ぼくはお父さんが「大じょうぶです」というまほうのことばをいうためによるもねないですごくがんばってべんきょうもけんきゅうもしているのをしっている。

 きっと、じぶんのしたいことやかぞくとしたいこともいっぱいいっぱいがまんして、それでもしんどい人のためにどりょくしているんだとおもう。

 がんばっているお父さんのためにぼくができることをかんがえた。

 日よう日のあさ、今より少しねさせてあげよう。そして、ぼくももっと一生けんめいべんきょうしよう。

 「大じょうぶです」というまほうのことばをいえるおいしゃさんになれるように。

 しんどい人をしあわせにできるように。

BACK >>>

  日本医師会ホームページ
http://www.med.or.jp/
Copyright (C) Japan Medical Association.
All rights reserved.