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心臓の話

メインイラスト人の心臓は、片手のゲンコツほどの大きさで、体重の1/200ほどの重さです。大きいとはいえない臓器ですが、これが動かなければ生命が維持できない、体の中で最もたいせつな器官の筆頭です。
心臓はポンプのように収縮と拡張を繰り返し、血液を全身に送りこみます。血液は酸素や栄養素を体の隅々まで届け、帰りには不要となった二酸化炭素や老廃物を受け取ります。そして腎臓できれいにされ、肺で酸素をもらって心臓に戻り、また循環していくのです。
(ロボットくんのからだの旅「心臓と血液」)

一生涯一瞬たりとも休まない心臓の働きぶりは、生半可ではありません。個人差はありますが、安静にしているときでも1分間に約5L(リットル)、体を動かして脈拍が速くなるにつれてさらに増え、運動をしているときには約30Lもの血液を送り出しています。1日で考えると、何と約7200Lにもなるのです。

うれしかったり、怖かったり、興奮したり、緊張したりすると、心臓がドキドキ、バクバク、時にはドックンドックンと音が聞こえるほど激しく高鳴ることもあります。「心」は胸に宿っていると私たちが感じるのは、このような心理状態による心臓の顕著な反応があるからです。

「心」を司っているのは脳であることが解き明かされつつありますが、それでもやはり、心理状態と密接に連動している心臓が「心」の象徴であることに変わりありません。「心が温まる」と言えば、心臓がホカホカしてくる気がするし、「心の底からホッとした」と言えば、心臓のある胸の辺りをなでおろしてしまうものなのです。

もともと「心」という漢字の起源も、心を象徴するハートマーク「♥」も、心臓の形を表したものと考えられていますし、英語の「heart」やフランス語の「cœur」をはじめ、多くの言語で「心臓」と「心」を示す言葉は同じです。古来、人は「心臓」と「心」をひとつに結びつけて考えずにはいられなかったのでしょう。


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