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舌の話

メインイラスト 舌の役割といえば、まずは「甘い」「苦い」などの味を感じる、「味覚」でしょう。しかし、舌にはそれ以外にも大きな役割があります。

外国語を学ぶと、日本語にはない発音に舌をどう動かしてよいかわからないことがあります。つまり、舌には「発音を左右する」という重要な役割があったのです。ですから、「口」と同様に「言葉の代名詞」のように表現されることが多くあります。「舌先三寸」「舌の根も乾かぬうちに」「舌ったらず」などの言い回しはよく使われていますね。

「言葉を操る」という柔らかなイメージに反して、人間の舌はそのほとんどが筋肉からできています。縮める、丸めるなどの複雑な動きも、筋肉だからこそなせる技、というわけです。

一方、「味覚」という大役は、舌の表面の「味蕾」がその役を担っています。
味蕾の数は、乳児期には約1万個。ほっぺたの内側や唇にも味蕾が存在しています。それに対して、成人になると7,500個ほどに減少してしまうと言われています。赤ちゃんは大人よりも微妙な味の違いがわかる、ということになりますね。ほんの少しの異物も体の中に入れないよう、赤ちゃんに備わった力なのかもしれません。

驚異的な数の味蕾を持っている生き物がいます。
それは、ナマズ。ナマズは、ウロコがなく、全身が約17万個もの味蕾で覆われていています。濁った水の中でエサを感知するために発達したと考えられていますが、全身で味を感じるなど、想像もつきませんね。

わたしたち人間は、味を感じ、言葉を操ることのできる器用な舌を持っています。その機能を十分活かして、味わい深い毎日をおくりたいものですね。


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