健康交差点No.9 エッセー 診察室から 前号 目次 次号
ガーデニングと私
ロザンナ(歌手)

イラスト 小さな庭や窓辺は花でいっぱい。それが私の長い間の夢でした。日本に来て驚いたのは、どこの家にも花がなくて、マンションやアパートの窓も殺風景。あれから35年。ようやく日本も心のゆとりができたのでしょうか、ガーデニングブームで街も家もきれいになりました。

 ご存知のように、イタリアは昔から家の前庭は花壇に、裏庭は畑にしていました。小さい頃から母の花に対する愛情を見て育った私も、人一倍花や草木を育てるのが大好きです。朝起きて、花に話しかけながら水をやります。これが1日の日課です。自分が水を飲むより先に植物に水をあげるのです。しゃきっと背筋を伸ばした草花を見ると、自然と今日も元気でがんばるぞ!! と力がわいてきます。

 夫ががんで他界して3年くらいはつらく悲しい日々でしたが、静かに草花を育てることで、勇気付けられたような気がします。私自身がこれまで大きな病気もせずにこられたのも、花々との出会いのおかげだと思っています。

診察室から 患者負担は本当に必要なの?
 政府は、医療分野でも構造改革を断行していますが、その内容はお金のつじつま合わせです。その結果、平成14年10月から高齢者の患者負担が1割(高所得者は2割)に、さらに、平成15年4月からはサラリーマンの患者負担が3割(現行2割)に引き上げられることになりました。

 これらの政策は、単に患者負担を増大させるだけにとどまらず、国民の生命・健康に重大な影響を及ぼす可能性があり、日本医師会は断固反対しています。

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