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平成27年(2015年)11月20日(金) / プレスリリース / 日医ニュース

2015年世界医師会(WMA)モスクワ総会開催される

─難民問題等3つの緊急決議を採択─

世界医師会(WMA)モスクワ総会出席(報告) 写真

世界医師会(WMA)モスクワ総会出席(報告) 写真

 世界医師会(以下WMA)総会が10月14~17日、ロシアのモスクワで開催され、59医師会及び赤十字国際委員会等から約300名が参加した。日医からは横倉義武会長(WMA理事)、松原謙二副会長(WMA理事)、石井正三常任理事(WMA理事及び財務担当役員)、畔柳達雄参与(医の倫理委員会アドバイザー)、村田真一弁護士が出席した他、日本医師会Junior Doctors Network(JMA─JDN)から、代表の阿部計大、三島千明、来住知美医師らが参加した。
 本総会では、WMA新会長に、サー・マイケル・マーモット(イギリス医師会前会長)が就任。議事では、難民問題等3つの緊急決議の他、修正案を含め12文書が採択された。
 国際貿易協定における特別セッションでは、横倉会長が日医の対政府TPP交渉の経緯と成果として、内閣官房より公表された「TPP協定の概要」に国民皆保険が守られる旨の文言が盛り込まれたことを紹介。WMAに対し、ISDS条項やラチェット規定により国の医療保険制度が損なわれないよう注視し、国民の健康を守るという視点から必要な勧告を行うよう求めた。
 公開討論では、横倉会長から、ギリシャのコス島で瀕死の状態にある「ヒポクラテスの木」の再生のための支援を求めた。
 なお、総会の会期中に、CMAAO(アジア大洋州医師会連合)加盟医師会参加者との懇談会、アメリカ医師会との意見交換を行った他、横倉会長が、カザフスタン医師会アイジャン・ベガイダロブナ・サデイコバ会長と被ばく医療に関する協力について面談した。
 また、17日には、在ロシア日本国大使館の原田親仁特命全権大使から、日医代表団が招待を受け、大使公邸において招宴が催された。

総会での主な審議結果

横倉会長

横倉会長

(1)緊急決議採択文書
 「クンドゥズにおける国境なき医師団の病院への爆撃に関するWMA緊急決議」
 「世界的難民問題に関するWMA決議」
 「トルコにおける医療従事者および医療施設への攻撃を阻止するためのWMA決議」
(2)医の倫理関係
1.採択文書
 「全世界の医学校のカリキュラムに医の倫理と人権を含めることに関するWMA声明修正案」
 「精神疾患患者に関わる倫理問題に関するWMA声明修正案」
 「医師の専門職としての地位と活動の非差別に関するWMA声明修正案」
2.作業部会による継続審議文書
 「ヘルスデータベースとバイオバンクにおける倫理的考察に関するWMA宣言案」他
(3)社会医学関係
1.採択文書
 「アルコールに関するWMA宣言案」
 「ストリート・チルドレンへの健康支援の提供に関するWMA声明案」
 「暴動鎮圧剤に関するWMA声明案」
 「モバイルヘルスに関するWMA声明案」
 「核兵器に関するWMA声明への提案」
 「医師の安寧に関するWMA声明案」
 「トランスジェンダーに関するWMA声明案」
 「ビタミンD欠乏症に関するWMA声明案」
 「医師のマスメディアへの出演に関するWMA指針案」
(4)財務企画関係
 石井常任理事が財務担当役員として、2014年度財務報告、2016年度の予算について述べ、承認された。
1.今後の開催日程
 2016年:理事会4月28~30日ブエノスアイレス(アルゼンチン)、総会10月16~19日台北(台湾)
 2017年:理事会4月リビングストン(ザンビア)、総会10月シカゴ(米国)
 2018年:理事会4月リガ(ラトビア)、総会10月レイキャビク(アイスランド)
2.新規加盟医師会
 ギリシャ医師会(計112加盟国医師会)
3.会費
 財政安定化のため、会費を2016年5%、2018年2・5%、2020年2・5%と段階的に引き上げることになった。
(5)学術集会
 「医学教育」をテーマに、松原副会長が「日本医師会による生涯教育制度への取り組み」と題して講演を行った。
(6)準会員会議
・JDN報告
 役員選挙にてMembership Officerに三島千明JMA─JDN副代表が選出された。また、各国JDNによる活動紹介のベストプレゼンテーションに日本が選ばれた。

定例記者会見の動画はこちらから


動画は石井常任理事が定例記者会見

動画は石井常任理事が定例記者会見


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問い合わせ先

日本医師会国際課 TEL:03-3946-2121(代)

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