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平成28年(2016年)1月20日(水) / 日医ニュース

男女役割分担の意識改革と男女共にワークライフバランスを保てる支援を

勤務医のひろば

 近年、外科医師の減少率が最も高く、問題となっている。一方、新卒医師に占める女性の増加とともに外科でもその割合は増加し、現在、新規外科専門医取得者の2割以上が女性である。

 女性医師支援体制が整ってきたとはいえ、やる気があり優秀な女性外科医も、出産・子育てにより志望科や勤務体制を変更せざるを得ない状況もいまだに多い。

 外科医師のワークライフバランスの現状と問題点を把握し、改善策を見出すため、日本外科学会男女共同参画委員会と同学会外科医労働環境改善委員会により2014年7月、日本外科学会会員を対象に「全国外科医仕事と生活の質調査」が実施された。有効回答数6211で、勤務先は一般病院59%、大学病院32・7%、開業3・0%、診療所2・0%だった。

 全体の61・7%が週60時間以上、90時間以上労働も13・9%と過重労働が認められ、理由として、主治医制、救急・化学療法・緩和医療など手術以外の診療、書類作成など事務業務が挙げられた。40代以降の未婚者割合は、男性1・9%に対し女性36・5%で、男性の配偶者は66%が専業主婦だが、女性では47・5%が常勤医師だった。平均家事時間は、男性0・7時間、女性子どもなし2・0時間、女性子どもあり3・5時間で、男性が家事育児をほとんど配偶者に任せていた。

 この結果、子どもを持つ女性は有意に非常勤勤務者が多く、労働時間が短く、当直やオンコール回数も少なく、年収が低い傾向が認められた。

 今後は、外科医が主に手術に集中できるよう、病診連携を含めた多職種での診療体制を推進し、過重労働を改め、男女共に仕事と家庭の責任をしっかりと果たせるよう、改善に努める必要があろう。

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