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平成28年(2016年)2月5日(金) / 日医ニュース

陽子線・重粒子線治療の一部を保険適用することを了承

 日医役員が出席した主な外部審議会(平成27年12月25日~平成28年1月15日開催)の概要を紹介する。

─先進医療会議─(報告・石川常任理事)

 第38回先進医療会議が1月14日、厚生労働省で開催された。
 議題は、(1)新規技術(12月受理分)の先進医療A又は先進医療Bへの振り分け(案)、(2)先進医療Aに係る新規技術の科学的評価等、(3)先進医療Bに係る新規技術の科学的評価等、(4)平成27年度先進医療技術の実績報告等、(5)先進医療技術の保険導入等、(6)先進医療技術の施設基準の見直し─についてであった。
 (5)では、先進医療Aとして実施されている粒子線治療について検討を行い、「小児腫瘍の陽子線治療」「切除非適応の骨軟部腫瘍の重粒子線治療」の保険適用を了承することとなった(本件は、1月20日開催の中医協総会でも了承され、保険適用されることが正式に決定した)。
 なお、「切除非適応の骨軟部腫瘍の陽子線治療」及び「切除適応の骨軟部腫瘍」「頭頸部の非扁平上皮がん」「肝がん」「肺がん」の陽子線・重粒子線治療については、保険適用を見送ることとなった。
 また、今後の粒子線治療の対応については、(1)学会主導による統一された治療方針に規定された適応症については、学会から提案された新たな施設基準で先進医療Aとして実施(2)有効性・安全性等の観点から、重点的な評価が必要な適応症については、先進医療Bとしてプロトコールを作成して実施─するとの案が示され、了承することとなった。

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