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平成28年(2016年)5月5日(木) / 日医ニュース

福岡で共同記者会見を開催

小川福岡県知事、藏内日本獣医師会長、横倉会長、北橋北九州市長

小川福岡県知事、藏内日本獣医師会長、横倉会長、北橋北九州市長

 世界獣医師会、世界医師会、日医、日本獣医師会の4団体が共催する第2回世界獣医師会―世界医師会"One Health"に関する国際会議の共同記者会見が4月8日に福岡県庁で行われ、横倉義武会長、藏内勇夫日本獣医師会長、小川洋福岡県知事、北橋健治北九州市長が出席した。
 本国際会議は、人と動物の健康と環境の保全を推進するため、それぞれに関係する医師、獣医師等の専門家が緊密な協力関係を構築し、一体で取り組む必要性があるとする"One Health"の理念を国際的に普及・推進することを目的とし、本年11月10・11の両日に福岡県北九州市内で開催される。
 会見で横倉会長は、「グローバル化が進む中、感染症の世界規模での蔓延(まんえん)が懸念されていることから、医師と獣医師とが"One Health"の理念を共有して知を結集することが重要になっており、今回の国際会議が更なる感染症対策の推進、ひいては医学、獣医学の進歩につながるものと確信している」と述べた。
 また、2002年にノーベル化学賞を受賞した田中耕一氏(株式会社島津製作所シニアフェロー田中耕一記念質量分析研究所長)に基調講演を引き受けて頂いたことを明らかにするとともに、「田中氏は、エレクトロニクス技術を用いた質量分析における研究を通じて、医学の発展に限りなく大きなインパクトを与え、健康長寿の延伸にも寄与されている。基調講演では"One Health"をテーマに講演頂く予定である」とした。
 更に、横倉会長は、本国際会議が、地域の活性化と医療の国際貢献を図る上で意義があり、特に福岡県はアジアの玄関口としてアジアからの参加者を受け入れる上でこの上ない立地条件となることを強調。会場となる北九州市が本国際会議の開催を契機に、国際都市として、より発展していくことに期待感を示した。
 日本獣医師会の藏内会長は、「動物と人の健康は一つ。そして、それは地球の願い」を掲げて活動を推進しているとし、医師と獣医師が協力して国民生活の安全・安心に寄与する体制を築くことの重要性を強調した。
 小川知事は、海外からの参加者に福岡県の魅力を伝えられるよう、県として支援していきたいと述べ、北橋市長も、北九州市は5月にG7エネルギー大臣会合の開催地となるが、それに続く国際会議として当会議の開催を歓迎するとして、できる限りの協力をするとの意向を示した。
 なお、当国際会議に関する問い合わせは、日医国際課まで。

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