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平成28年(2016年)9月5日(月) / プレスリリース / 日医ニュース / 白クマ通信

平成28年医師会立助産師・看護師・准看護師学校養成所調査結果まとまる

日医定例記者会見 8月3・10日

 釜萢常任理事は、本年5月に日医が実施した「平成28年医師会立助産師・看護師・准看護師学校養成所調査」の結果を公表した。
 本調査は、医師会立の助産師・看護師・准看護師学校養成所における入学・卒業状況の実態と経年変化の把握を目的として毎年実施しているもので、今年度は343校から回答を得た。
 調査結果の概要は、以下のとおりとなっている。
【学校数】
 今年度募集を行った学校数は、准看護師課程186校、看護師2年課程74校、看護師3年課程68校、助産師課程6校。准看護師課程、看護師2年課程は共に減少傾向にあり、看護師3年課程は若干増加しているが、全体の学校数は5年前に比べ14校減少している。
【入学状況】
 ○准看護師課程の応募者は平成23年をピークに減少傾向にあり、今年度は約1万6500人と、昨年度から約2400人減となり、平均倍率は2・0倍。
 ○看護師3年課程も平成26年度から応募者が減少傾向にあり、平均倍率は2・9倍。
【最終学歴】
 ○准看護師課程入学者の最終学歴は、約5割が高校既卒、約3割が高校新卒で、短大卒・大卒は今年度微減し、合計で15・3%。
 ○看護師3年課程は、准看護師課程とは反対に、高校新卒の割合が6割以上で、年々増加傾向にある一方、短大卒・大卒の割合は減少傾向にあり、今年度は合計13・4%。
【卒業後の進路】
 ○准看護師課程の場合、進学せずに県内の医療機関で就業した者は4割。准看護師課程はその性格上進学が多く、今年度の進学率は47・2%。進学者のうち半数以上(全体の26・6%)が医療機関に就業しながらの進学であり、全体として7割以上が就業して地域の医療を支えている。
 ○看護師2年課程と3年課程は、医師会管内(設立母体の医師会の管内の医療機関に就業した者)が5割強、医師会管外(それ以外の県内の医療機関に就業した者)が3割で、合計8割以上が県内で就業している。
 ○助産師課程は、他の課程と比べて県外就業率が高く、29・6%。
 釜常任理事は、今回の結果を踏まえ、①最終学歴の状況をみると、准看護師養成所は社会人等が看護職員になるための教育機関として非常に重要な役割を果たしている②全国の養成所の卒業状況をみても、医師会立学校養成所卒業者の県内就業率は高く、地域の看護職員の確保に非常に大きな役割を果たしている③大学を除けば助産師の養成所は43校しかないため、医師会立の助産師養成所が貴重な養成の場になっている―ことがうかがえるとした。
 また、准看護師課程は今年度3校が募集を停止し、応募者が大きく減少、看護師3年課程も応募者の減少が続いていることに触れ、看護系大学が2010~2015年の間に57校(定員5530名)増加し、3年課程養成所も37校(定員2850名)増加していることが影響していると考えられると指摘。定員増に比べて応募者は増えていないため、医師会立に限らず倍率は低下傾向にあるとした。
 同常任理事は、全体としての養成数が増えることは良いことだとする一方、地域に根ざした医師会立看護師等養成所が生徒の確保に苦慮する状況では、かえって地域の看護職員の確保が困難になってしまうことを危惧。地域の看護職員確保のため、引き続き、超高齢社会における看護職の必要性と医師会立養成所の魅力を十分に理解してもらい、入学者を確保していかなければならないと強調した。
 その上で、「日医としては、行政による補助金の増額等の支援が必要であることを主張し、働き掛けていきたい」と述べた。

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日本医師会地域医療第一課 TEL:03-3946-2121(代)

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