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平成28年(2016年)9月20日(火) / 日医ニュース

蕁麻疹

勤務医のひろば

160920k.jpg 当院の研修医が内科当直で対応した患者に関して、翌日の朝、私達指導医が毎日交代で彼らと一緒にレビューを行っている。
 これは先日の話である。当直帯に来院した蕁麻疹の患者に、研修医が抗ヒスタミン薬を静注した。その後、研修医は、翌日に近隣の皮膚科専門医を受診するようにと患者に説明した。
 私は、近所に何人くらい皮膚科専門医が勤務しているのか心配になってきたので、皮膚科学会のホームページを調べてみた。
 仙台市宮城野区(人口20万)に皮膚科専門医は5名おり、そのうち4名は総合病院勤務、残る1名は検診センター勤務であった。したがって、皮膚科専門医の開業医は0件であった。
 びっくりして隣の仙台市若林区(人口13万)も調べてみると、皮膚科専門医は2名であり、そのうち1名が総合病院勤務、残る1名が開業医であった。宮城野区と若林区の蕁麻疹患者は、自分が難民のように思えたことであろう。
 そういえば、B型肝炎訴訟が新聞を賑わした時、天下の大新聞の社説子が「B型肝炎の専門医がいない!」と嘆いていた。病気の数だけ専門医がいないと、マスコミはバッシングを始める。どこかで日本と私達は間違えてしまったようである。
 多くのステークホルダーが、新しい専門医の仕組みを揺らしている。政治家は新たな仕組みとその展望には興味がなさそうに見える。
 厚生労働省は、一体どんな専門医を作りたいのであろうか?

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