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平成28年(2016年)9月20日(火) / 日医ニュース

大阪府医師会勤務医部会が行ってきた活動内容

勤務医のページ

はじめに

 約2年前に大阪府医師会勤務医部会副部会長に就任して、日医勤務医委員会に出席させて頂き、大阪府医師会の勤務医活動が全国的に高い評価を得ていることに驚愕した。
 他の都道府県の勤務医部会活動の参考になればと考え、これまでの大阪府医師会勤務医部会が行ってきた活動内容について紹介したい。

歴史

 大阪における勤務医の組織化の歴史は、昭和20年代後半から始まっている。大阪市における医師の適正な待遇改善を求めて、昭和28年に大阪市勤務医師会の前身となる大阪市勤務医師連絡会が組織された。その後、全国的組織に発展すべく努力されたが、暗礁に乗り上げた。
 しかしながら、大阪府医師会の中に勤務医部会を設立する動きは水面下で盛り上がり、昭和48年に誕生した。当時の大阪府医師会の会長は山口正民氏、部会長は橋本博氏、副部会長は阿部源三郎氏、関一郎氏、藤田栄隆氏であった。
 大阪府医師会勤務医部会設立趣意書の中に、現在でも通用する一文があるので、ここで紹介する。
 「いまや、勤務医も手を拱(こまぬ)いて傍観すべきではなく、実際の行動に立ち上がるべき時であると思われます。そして、包括医療体制の推進と医倫理の高揚をめざし、全医人の先頭に立とうではありませんか」
 ちなみに、橋本博氏、阿部源三郎氏は現在も勤務医部会で活躍中であり、大所高所からご意見を頂いている。

大阪府医師会における勤務医

 大阪府医師会は、平成28年3月31日現在、会員数は1万7151名となっている。役員は、20名中3名が勤務医である。大阪府医師会の代議員は273名で、うち53名が勤務医、日医代議員は、33名中2名が勤務医となっている。

新人勧誘⇒医師会入会勧奨

 先にも述べたとおり、大阪府医師会の会員数1万7151名のうち、勤務医及び研修医の会員数の合計は9943名であり、これは大阪府医師会員数の58・0%を占める。
 大阪府医師会では、毎年4月に在阪5大学附属病院と基幹型臨床研修病院の協力の下、初期研修医を対象に医師会入会勧奨を目的としたウェルカムパーティーを行っており、参加した初期研修医に、医師会活動や医師賠償責任保険制度の正しい理解を促している。
 この勧誘には、先輩勤務医がなす役目はかなり大きい。

委員会活動

 に示すとおり、平成28年3月末現在、大阪府医師会内には、部会・政策・実務委員会が44あり、延べ委員総数が831名、うち288名の勤務医が参画している。
 勤務医部会からも各種委員会へ委員を選出し、月に2回開催される勤務医部会常任委員会で各種委員会の報告を行っている。

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女性医師支援プロジェクト

 大阪府医師会の男女共同参画事業として、大阪府医師会勤務医部会が全面的に協力しているプロジェクトの一つに「女性医師支援プロジェクト」が挙げられる。
 まず、子育てとの両立支援として、本プロジェクトでは、子どもを院内保育所あるいは近隣の保育所に預けることができるようにしている。
 また、地域における病院・医院間の病児保育連携システムの構築、更には子どもが小さい時の一定期間、残業免除、当直免除、短時間勤務などの柔軟な就労形態を提供するだけでなく、地域ごとに若い女性医師の「仕事と子育てとの両立」に関する意見を聴取したり、先輩医師から経験やアドバイスを直接聞くことができる会合も開催している。これらが奏効し、多くの病院が賛同している本事業は、軌道に乗っていると自負する次第である。
 更に、キャリアアップの支援も喫緊の重要課題である。実際、本年11月に大阪で開かれる平成28年度全国医師会勤務医部会連絡協議会では、シンポジウムの一つとして、「女性医師の働きやすい環境づくり」として、大阪府医師会で長年女性医師支援に尽力され、現在も活躍されている上田真喜子大阪府医師会勤務医部会参与が、講演及び座長をされる。必ず実りあるシンポジウムになると確信する。
 もう一つのシンポジウムは、「医療事故調査制度の動向(仮)」で、大阪でこの問題に最も詳しい一人である一番ヶ瀬明大阪府医師会勤務医部会常任委員がオーガナイズする。
 去る5月20日に日医会館で開催された都道府県医師会勤務医担当理事連絡協議会でも協議されたが、医療事故調査制度の今後の動向には、更なる注視が必要である。
 平成28年度全国医師会勤務医部会連絡協議会の大阪での開催は、昭和56年の第2回同連絡協議会以来、実に35年振りの開催となり、大変光栄なことと感じる〔平成28年11月26日(土)、リーガロイヤルホテル大阪にて開催。メインテーマは「2025年問題と勤務医の役割」〕。現在、そして今後の日本の医療界における諸問題に着目し、皆様と共に実りある協議会になるよう、鋭意準備を進めている。
 大阪は、太閤さん以来、天下の台所と呼ばれるように、商人の街として発展し、今日ではNHK大河ドラマ「真田丸」の舞台として更に活気に溢れている。また、"食いだおれの街"といわれる食文化や、お笑いを始めとする芸能文化も発展している。来阪の際には、そのような大阪もぜひ体験して頂きたい。

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