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平成28年(2016年)10月5日(水) / 南から北から / 日医ニュース

シルバーシート

 年金支払い通知書と介護保険被保険者証が届き、高齢者の仲間入りをしたと実感させられる。更に初孫もできるとなると敬老の日も他人事ではない。
 最近は老人などという直接的な言い方は避けて、熟年とかシニアなどと、ぼかした言い方をすることが多い。"シルバー"もその一つで、シルバー世代とかシルバー人材センターなど"高齢者の"という複合語として使われている。
 そもそも、シルバーがこのような意味で使われたのは、シルバーシートという言葉がルーツになっている。シルバーシートという名前を付けたのは旧国鉄である。高齢者や身体障害者を対象に他の座席と区別するため、新幹線0系電車の座席に使うシルバーグレー色の予備布地を利用してシートを設定したことからと言われ、本来は白髪とは関係がないはずであるが、高齢者→白髪→シルバーという連想が働いて広く使われるようになったことは確かであろう。
 そのシルバーシート、今は優先席と表示されることが多いが、最近になって気になる存在になってきた。実際には譲られたことはまだないが、座っている人の多くは自分より若いので、近くにいると譲られるかも知れないという恐怖感がある。譲られて断るのも意地を張っているようだし、譲った人にも失礼だ。譲られればそれだけ年配に見られている、あるいは疲れているように見られている証拠と思うと、あまりいい気はしない。
 自分が席を譲った場合、相手に同じ思いをさせるのではないか、実際は年下ではないか、などといろいろ気を使ったりして落ち着かない。そんな訳で、優先席にはできる限り近付かないようにしている。

(一部省略)

東京都 西東京市医師会報 第59号より

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