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平成29年(2017年)3月5日(日) / 日医ニュース

第5回「日本医師会 赤ひげ大賞」受賞者の功績

順序は北から。受賞者の年齢は平成28年12月1日現在。

地区唯一の医師として3カ所の診療所を守る

170305b1.jpg下田 輝一(しもだ てるかず) 医師
73歳 秋田県 山内診療所院長

 無医村の診療所への勤務を希望し赴任、以来27年にわたり地区唯一の医師として山村の住民の健康を保持。旧山内村には公共交通機関がないため、本院から十数キロ山奥にも診療所を構え週1回診療を行う他、父親の代より引き継がれた診療所も含め3カ所の診療所を守る。往診も行っており、看護師・介護士・ケアマネジャーと共に患者さんや家族の相談に応じ、何かあれば、昼夜を問わず駆け付ける。村民を愛し村民から愛される、地域医療に魂を注ぐ医師。

交通手段の少ない地域で在宅医療の環境を整備

170305b2.jpg大森 英俊(おおもり ひでとし) 医師
62歳 茨城県 大森医院院長

 祖父の代からの無床診療所を承継したが、公共交通機関が乏しく、具合が悪くなるほど医療機関にかかりにくいことから在宅医療のできる環境を整備。また、診療所を有床化し患者のニーズに臨機応変に対応している。小さな集落には巡回診療も行う他、老人ホームやグループホームも運営する等、高齢者が独りきりにならないような環境づくりに尽力。年間30人程の医学生を研修生として住み込みで受け入れ、過疎地域の医療の実状に触れる機会を提供している。

多言語を用いて在住外国人の健康を支援

170305b3.jpg明石 恒浩(あかし つねひろ) 医師
63歳 神奈川県 ザ・ブラフ・メディカル&デンタル・クリニック院長

 医療費や言葉の壁により受診が難しいアジア周辺や欧米人など在住外国人に英語やタガログ語等、多言語を駆使して丁寧に対応し、地域住民も含め、信頼と安心を与えている。横浜市中区は外国人労働者も多く、病状に関係なく同クリニックに救急搬送されることもよくあったという。病気や予防接種だけでなく、時に、時間外でも患者からの医療相談メールに応えるなど、医療機関の枠を超えた支援を行っている。

多職種と連携して患者に寄り添う都市型「赤ひげ」

170305b4.jpg大森 浩二(おおもり こうじ) 医師
60歳 京都府 大森医院院長

 投薬に頼らず食事などでの改善を基本方針に、患者や家族と十分な対話を行い、家族全員の健康を預かる地域のかかりつけ医として親しまれている。医療環境が充実している都市部にあっても、単身高齢者など、医療から取り残されている患者の「生き方」の選択を支える在宅医療に取り組む他、地域の医師の潜在能力を生かすことを目的として、「プライマリ・ケア教育の会」を設立。"慈父"のように患者や家族に寄り添う医療を模索し続けている。

長きにわたり離島・へき地医療の充実と向上に尽力

170305b5.jpg瀬戸上 健二郎(せとうえ けんじろう) 医師
75歳 鹿児島県 薩摩川内市下甑手打診療所 前所長

 医療応需体制が未整備の離島に赴任後、38年にわたり、離島・へき地医療の充実と向上に尽力。船便での往来しかできない環境にあって救急医療体制を整備、更に本土と遜色なく医療が受けられるよう、がん手術や人工透析も行える体制を整えた取り組みは全国から評価され、見学者が多数訪問。全国各地から医学生や臨床研修医も受け入れ、人材育成にも貢献している。75歳の高齢ながら、現在も日夜診療に従事し、島民から絶大な信頼を得ている。

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