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平成29年(2017年)5月5日(金) / 南から北から / 日医ニュース

ベランダ農園、やってみませんか!

 私が今住んでいるのは集合住宅で、庭がない。ベランダは比較的広く、日差しもよく当たる。5年くらい前から、プランターで植物を育てている。緑がなく、殺風景なベランダが嫌だったことと、採れたての野菜が食べたかったことが、ベランダ農園を始めるきっかけだった。
 私の実家は福岡市内で、小さな一軒家だ。増築するまでは敷地の半分は庭で、そこには甘夏、キンカン、びわ、なつめ、いちじく、梅などの木があり、季節ごとに実を付けた。また、夏に向けて、キュウリ、トマト、茄子なども母が育てていた。私の父方の祖父より先祖は農家だ。子どもの頃は、苗代作り、田植え、草取り、稲刈り、脱穀、わらでヒモを作る、これは日常だった。
 私の祖先の血のせいか、急に植物、しかも食べることができる植物を育ててみたくなった。最初は簡単なのをと探して、しそ(大葉)とバジルとパセリから始めた。春にまけば、夏には収穫でき、冷ややっこやパスタを食べるときに使えそうだ。しかも、これらは「草」だから、放っていても育つだろう、花も実も関係ないし、という発想だった。
 まず、種を買ってきて、プラスチックトレイに濡らしたキッチンペーパーを敷いて、その上に種をまいて、発芽するのを観察。その後、紙コップに土を入れたのに、数個ずつ入れて苗を作って、ある程度大きくなったらプランターへ移植。
 種から始めるのは楽しいけれど、時間が掛かる。この年は、大量のしそとバジルが育ち、とても食べきれないくらいできたので、夏に収穫してミキサーでペースト状にして、長期保存した。パセリは、越冬できることを知った。透明なビニール袋を掛けると、なんちゃってビニールハウスになり、冬でも成長することを知った。
 次の年からは、実がなる植物を始めた。キュウリ、トマト、ナス、オクラ。
 頂いたスイカがとても美味しかったので、その種をまいてみた。スイカは期待以上に成長し、花が咲いた。「あの美味しいスイカがうちのベランダでできるのか!」とすごく期待して育てた。花が咲き、雌花に私が受粉したりして、待望の実が育ち始めた! しかし、大きくならない。直径2センチメートルにもならないところで成長が止まった。そのうち、自然に落下して期待が終わった。
 後日、患者さんで種苗関係の方に聞いたところ、品種改良された種は、購入した時一代しかいい実がならないようにプログラム(遺伝子操作)されていて、次の世代は育たないようになっている、と。そうじゃないと、種屋さんは儲からないからそうなっているのね、と思うと同時に、遺伝子操作された生き物の恐ろしさを感じた。
 これから野菜を育ててみよう、と思った方へのアドバイスがある。4~5月になると、野菜の苗がたくさん売られている。100円から300円くらい。これをプランターや庭に埋め込んで、お水と栄養をあげるだけで結構育つ。毎日大きくなるし、収穫ができるし、食事で楽しめるし、花が咲いたり、実がなったり、と結果が得られる。
 ぜひ、お楽しみ下さい。完全無農薬、究極の地産地消の野菜が手に入ります!

(一部省略)

大分県 別府市医師会報 第184号より

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