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平成29年(2017年)5月5日(金) / 日医ニュース

国境なき医師団インターナショナルのリュー会長が横倉会長を表敬訪問

リューMSFインターナショナル会長(左から3人目)らMSF訪問者と横倉会長

リューMSFインターナショナル会長(左から3人目)らMSF訪問者と横倉会長

 国境なき医師団(MSF)インターナショナルのジョアンヌ・リュー会長、マリア・ゲバラ人道問題代表(アセアン地域)、クララ・ファン・ヒューリックMSF日本人道問題担当代表が3月28日、横倉義武会長を表敬訪問した。
 MSFでは、シリアやアフガニスタンなどの紛争地域における病院への攻撃を人道的立場から非難し、「病院を撃つな! 患者が攻撃の対象となってはならない」キャンペーンを展開している。
 今回の訪問では、リュー会長から、日医会長、世界医師会(WMA)次期会長である横倉会長に、事態の改善に向けた更なる支援、協力が求められた。
 横倉会長からは、WMAとして赤十字国際委員会が主導する「Healthcare in Danger:危機にさらされる医療活動」と連携することで、人道危機の取り組みに積極的に関わり、紛争地域における病院への攻撃等を非難する緊急決議を採択し公表してきていることを説明した。
 また、リュー会長は、紛争地域においても、結核と薬剤耐性(AMR)の問題が生じている現状を報告。
 横倉会長は、AMRは、One World、One Healthのアプローチで対処されるべき問題であり、昨年11月に開催された「第2回世界獣医師会―世界医師会"One Health"に関する国際会議」においても、獣医師会と共通の課題として取り上げたことや、抗菌薬の適正使用が求められている中、途上国では薬を中断することにより新たな耐性菌を産み出すという悪循環があることを指摘するとともに、日本では戦後、結核予防法を制定し、徹底して結核をコントロールしてきたことを紹介した。
 リュー会長は、また、服薬中断によるAMRの問題はあるが、紛争地域における結核患者にとっては、薬を飲めることが生きる希望につながるという意味を持つことから、製薬企業に薬のアクセス可能な価格での提供を依頼していきたいとして、横倉会長に支援を求めた。
 これに対し、横倉会長は、製薬企業にとっても医療の国際貢献につながることから協力を求めていきたいとした。

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