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平成29年(2017年)6月20日(火) / 日医ニュース

女性外科勤務医として子育てをしながらの働き方

勤務医のひろば

170620l.jpg 一般外科医として、常勤で働いている。学位のための研究を終え、医師になって10年目から現在の職場に勤め、これまでに結婚し、3人の子を授かった。産前産後にそれぞれ3~4カ月の休暇を取ったが、それ以外はフルタイムの常勤医である。
 地域の中核病院の一つであり、甲状腺、乳腺、肺、食道、胃、大腸、肝・胆・膵疾患など、さまざまな外科疾患を取り扱っている。
 妊娠中は、病棟管理、外来に加え、体調不良でなければ手術も行っていた。出産後、当直は免除してもらっている。
 執刀医として週に2回ほど、助手として3~5回ほどの手術を行うので、常に定時に帰宅できる訳ではない。手術は8時間に及ぶこともたまにあり、子どもは病院併設の24時間保育所に預けて、夕食をとって待っていてもらうこともある。
 第一子出産時は、3カ月休んだら復職する予定としていた。外科医として仕事を続けるには、手術から遠ざからない方が良いと考えたからだ。幸い上司や同僚の理解もあり、産後は程なく執刀医として手術を再開し、第二子、第三子出産後も、キャリアを諦めることなく、現在まで外科医を続けられている。
 なぜ、仕事を継続できているのか。外科医を続けるという思いが強かったこと、それに加え、家族、上司、同僚など周囲の手助けも大きい。
 仕事の間、しっかりと子どもを見ていてくれる保育所があり、子どもが病気になると家族が見ていてくれたり、嫌な顔ひとつせずに「早く帰っていいよ」と言ってくれる上司や同僚がいたり、いつも自分は、本当に恵まれた環境にいると思っている。
 女性医師の復職支援となると、時短勤務や保育所などの環境整備が主に挙げられる。それぞれに育児や介護など、仕事における制約は異なり、必要なものも違ってくる。個別の事例を一般化することは困難であろう。
 個人の努力で信頼と貢献を積み重ねることも大事だが、今後は、制限があってもキャリア継続可能な、いろいろな働き方を提供できる職場づくりに向け、自分の経験を生かしたい。

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