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平成29年(2017年)9月20日(水) / 日医ニュース

2017年世界獣医師会総会に出席

左から石橋朋子OIEシニアマネージャー、横倉会長、藏内勇夫日本獣医師会長、パトリシア・ターナーWVA次期会長

左から石橋朋子OIEシニアマネージャー、横倉会長、藏内勇夫日本獣医師会長、パトリシア・ターナーWVA次期会長

 2017年世界獣医師会(WVA)総会が8月28日、韓国の仁川において開催され、世界獣医師会から世界医師会(WMA)への招待に応じ、横倉義武会長がWMA次期会長として出席した。
 本総会は、2017仁川世界獣医師大会"33rd World Veterinary Congress"と並行して行われたもので、その前身は、1863年7月、エディンバラ大学のDr. J. Gamgeeが、第1回目の国際獣医学会をハンブルクで開催したことにあり、この第一歩が成長し、現在、94の会員団体を通して世界中の50万人の獣医師を代表する国際組織であるWVAとなった。
 今回は、"One Health, New Wave"をテーマとし、世界中の人々、動物、環境の健康を取り巻く概念である"One Health"についての意識を高めるとともに、臨床獣医学の全ての分野における新技術の潮流を共有し、この分野の時代に即したトレンドを創造することを目的として開催された。
 総会では、WVAパートナーとして、WMAの他、国際食糧農業機関(FAO)、国際軍事医学委員会(ICMM)、国際獣疫事務局(OIE)、世界動物保護協会、世界小動物獣医師会からそれぞれ代表出席があった。
 横倉会長は、WMAとWVAの協力の経緯、昨年11月、北九州市における「第2回WVA―WMA"One Health"に関する国際会議」の開催と福岡宣言の採択、日本国内における重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の発症死亡例等の人と動物の共通感染症の発生状況と、全国の医師会と獣医師会の協定書の提携等の報告を含めたあいさつを行った。
 WVA総会は3年ごとの開催で、会長他役員の任期も同様に3年間。2017年~2020年の会長に韓国のジョンソン・チャン氏が就任した他、次期会長にはカナダのパトリシア・ターナー氏が、また、北アメリカ、ラテンアメリカ、ヨーロッパ、アジア・オセアニア、アフリカ、中東・北アフリカ地域の評議員等がそれぞれ選出された。

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