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平成29年(2017年)10月20日(金) / 南から北から / 日医ニュース

けん玉ブーム来たり

 「けん玉」と言えば、昔から子どもの玩具として定着しており、誰もが一度は遊んだことがあるアイテムの一つと思われる。けん玉の発祥はフランスだという説があり、江戸時代にわが国へ伝承されたという。現在、広く知られる形に定着したのは大正時代で、広島県呉市で考案され、廿日市市の木工所で作成された。諸説あるが、広島が現在のけん玉文化を創り上げたと言っても過言ではない。
 わが家はけん玉ブーム真っ只中。3年前に次男が保育園で始めたのがきっかけで、今では家族全員がMYけん玉を持っている。何と、わが家には10本以上のけん玉が存在する。1本1500円前後から数千円するものまでさまざま。見た目はどれも似たようなものなのだが......。
 週末にはけん玉イベントに出掛けることも多い。最初は、「ずーまだんけ」という2人組けん玉パフォーマーが駅前でやっているイベントだった。彼らは音楽に合わせてダンスしながらいろいろな技を披露し、カッコいいパフォーマンスで観客を魅了する。彼らに憧れて、わが家のけん玉ブームは始まったのである。
 けん玉の技には、ただ皿に玉を乗せる簡単なものから、できそうもない難しいものまでさまざまある。技の難しさと成功率を基準に、「日本けん玉協会」が認定した級位や段位を得ることができる。けん玉協会の練習は、名前はけん玉教室だが道場に近い。そう、柔道、剣道のような雰囲気で、練習というよりも稽古なのである。
 幼児からお年寄りまでが稽古に励み、最後に昇級・昇段試験を受ける。このような比較的まじめなイベントもあれば、「けん玉ワールドカップ」という派手なイベントも存在する。ワールドカップは毎年7月に廿日市市で開催され、参加者や観戦者が世界各国から訪れる。「グローバルけん玉ネットワーク(GLOKEN)」という団体が多くのイベントを主催している。
 最近、このGLOKENの主催するイベントに家族で参加すると、ある主婦が声を掛けてきた。
 主婦「梶梅先生ですか?」
 私「はい。誰だっけ?」
 主婦「大学病院で看護師として働いていました」
 私「あ~。(何となくしか覚えていない)」
 主婦「去年と今年のワールドカップも観戦されていましたね。これまで3回くらいお見掛けしました。ところで私はけん玉職人と結婚して、イワタ木工で......」
 嫁「え~!? あのイワタ木工ですか!? 有名な"夢元無双"を製作された。知り合いになれて光栄です!(大興奮)」
 ということで、有名なけん玉職人から、GLOKENの代表の方、いろいろ繋(つな)がって、その日は嫁が大喜びで私の株も上がった。わが家のけん玉ブームは、まだまだ続きそうである。

(一部省略)

広島県 安芸地区医師会誌 第62号より

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