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平成30年(2018年)1月20日(土) / 日医ニュース

たばこ臭

 最近、私の鼻は高感度たばこセンサーのようだ。10年ほど前からたばこ臭が気になり始め、今ではわずかなたばこ臭も逃さないので、家族あるいは本人が喫煙している患者さんは診察室に入るとすぐに分かり、喫煙を指摘すると驚かれることがある。本人はたばこ臭を纏(まと)っていることに気づかないのだ。
 昔は世間にたばこの煙があふれており、嗅覚の慣れ現象のためか、たばこ臭を気にすることはなかった。
 そういえば子どもの頃は、大人が喫煙するシーンは映画やドラマにあふれ、しかも「たばこは二十歳から」ということで、「たばこは大人の証明」と「刷り込まれ」、たばこをふかしながら大人になった気分に浸ったこともある。
 医学部2年の頃にたばこをやめたが、飲食店などで周囲の友がたばこを吸う中で、付き合いが悪いと言われながらも禁煙を通した。
 当時はたばこ臭を特に意識しなかったが、受動喫煙の被害を相当受けていたに違いない。
 私に限らず、たばこ臭の中で、つまり日常的にたばこの煙が充満する空間で日本人はずっと生活してきたのだから今後どのような健康被害が起きてくるのか末恐ろしい。
 わずかなたばこ臭が気になるようになったということは、言い方を変えれば日常的な空間にたばこ臭がなく、禁煙が徹底されてきた証拠である。
 今後は、閉鎖空間での受動喫煙防止を徹底し、大人、子ども、生まれてくる子達が受動喫煙の害を被らない社会になることを強く望む。

(フェランド)

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